第15回平成独楽吟優秀作品

最終更新日 2016年4月5日 印刷

平成独楽吟部門

賞名 作品 氏名
橘曙覧賞 たのしみは漬物樽の大根に亡母のリズムで塩を振るとき 阿久津 凍河
福井県知事賞 楽しみはいわさきちひろの線をなでただ一息をほうとつくとき                                                                         飛山 日和
福井市長賞 たのしみは生え初めの歯のカチカチとカップにあたる音を聞くとき 関口 映子
福井県教育委員会賞 たのしみは園児へ絵本の読み語り皆の顔が主人公になるとき  島田 忠巳
福井市教育委員会賞 たのしみは、せきせんせいがいるときだそれはせんせいがわらったとき 熊谷 真琴
福井新聞社賞 たのしみは だれだとのせらる小さな手 外して優しいヒント来るとき 木村 幸代
日本放送協会福井放送局長賞 たのしみはあれやこれやとぶらさげて来たりし友とサンマ焼くとき 黒川 周平
福井中央郵便局長賞 たのしみは母と私のティーカップの湯気立ちこめる午後のひととき 岩野 桃子
熊本市賞 たのしみは母と過ごしたこの町で星降るような空を見るとき 相守 真梨奈
歴史のみえるまちづくり協会理事長賞 たのしみは柿柚花梨競い合う荒れ庭をただ眺め居る時 松原 照代
学校賞 伊丹市立
池尻小学校 
秀作 たのしみは孫の話をする妻が箸の先きまで笑うその時 横山 順一
秀作 たのしみは親せき集まる休みの日いつもとちがう家があるとき 蝉 美奈
秀作 たのしみは日に照らされた友とぼく二人いっしょに笑いあうとき 竹村 幹央
秀作 たのしみは離れた兄が帰郷して家族そろいて食事をするとき                                                                          小林 佑紀
秀作 楽しみは年の離れた弟と背中合わせて背をはかるとき 谷口 佳代
秀作 楽しみはがらくた箱を手さぐりでけん玉取って練習する時 井筒 世菜
秀作 たのしみは、何もあわてず、あせらずにただただ浮かぶ、雲を見る時 長谷川 敏和
秀作 たのしみは駄洒落を言った父を見て寒いと言ってあたたまるとき  山﨑 達也
秀作 たのしみは喜ぶ顔を想像し洗たくたたんで母を待つ時 富岡 優依
秀作 楽しみはノートの余白に先生を檻に入れて落書き描く時 赤崎 圭祐
秀作 たのしみは時刻表のぞき次の旅思ひめぐらし駅たどるとき  結城 敏恵
秀作 たのしみは今年も来たるつばくらの雛の大きな口を見るとき 皆川 芳彦
秀作 たのしみは戦死の兄の墓まいりコップの酒を飲み交すとき 有賀 昭七
秀作 たのしみは施設の母に会いに行き泣き出しそうな笑顔見るとき 石澤 千代子
秀作 たのしみは母の残した針と糸取り出し孫の産着縫うとき                                                                            和田 満絵
秀作 楽しみは介護度5の母の目に娘をみつけたひかりみるとき 林 泰江
秀作 たのしみは曲がったキュウリ父母と朝の畑で味わえるとき 井上 恵
秀作 たのしみは蟹の真似して戯るる吾子に迫りし潮の跳ねしとき 尾花 松五
秀作 たのしみは僕の似顔絵取り出して亡父に似た箇所発見したとき 富谷 英雄
秀作 たのしみは一合の酒分けあって君が多いとけんかするとき 鶴田 満博

一般短歌部門

賞名 作品 氏名
橘曙覧賞 腑のひとつ無くしし吾のうつし身に触れくる柚子を湯船にすくふ 朝日 敏子
福井県知事賞 放棄田におどろにたけし蒲穂絮巣づくる雉子の影淡く見ゆ 佐々木 貞子
福井市長賞 雪解けの川面に稚鮎集い来て不意に光の粒となるなり 北村 純一
福井県教育委員会賞 地下水の水の温みに農機具を洗い了えたり晩秋の午後 後藤 由美子
福井市教育委員会賞 里山の枝打ち終えて妻の脊の杉の花粉をかろくはたけり 河野 誠一郎
福井新聞社賞 老漁夫の両腕撓り投げ出せば投網は春の霞を払う 小田中 準一
日本放送協会福井放送局長賞 旋盤で切粉飛ばした夏の日の実習痕のくすんだ作業着 小林 優斗
福井中央郵便局長賞 ひたむきに菓子食う母のおむつ換え窓開け見れば桜散りおり 原 峻一郎
歴史のみえるまちづくり協会理事長賞 狩人の撃ちたる猪のその中に乳房はりたる一頭ありぬ 上坂 信行
秀作 六月の雨光ってる歩道には光る青葉の影踊っている 山川 彩華
秀作 使い継ぐ漬け物樽に水あがり野沢菜の青冴える真冬日 橋詰 明枝
秀作 何時の日か施設の廊下押されゆく吾の着るやもベスト編み居り 横井 さかゑ
秀作 喜寿を過ぎ紙干場の屋根葺き替えてなお良い紙を漉くと言ふ夫 山口 絹子
秀作 再婚し戦死の父と別々の墓に眠れる母を恨まじ 阿久津 凍河 
秀作 子の誰も彼もが農を継がざれば亡父が拓きし野良荒れにけり  横山 浩之
秀作 いつの日か一人で立って歩きたいぼくはがんばる病気よ治れ 宮下 自由
秀作 自らに卒業証書の和紙漉くと励める子らの吐く息白し 髙橋 外茂子
秀作 ネクタイを結ぶ手少しぎこちないそんなことさえ嬉しい四月 太田 叶
秀作 溶接の火花で赤い実習室無言で己と闘い続ける 西村 源二郎
秀作 降りしきる雨はけぶりて窓の外赤き傘一つ道を行くなり 岡田 絵美子
秀作 今日みたいに怒っていいから来てと言う母には私だけしかいない 堀江 みどり
秀作 君に打つメールに絵文字多くするファジィな気持ちも読んで欲しくて 横井 美香
秀作 長梅雨で炎暑知らずの夏を啼き雨の舗道に腹見せる蝉 鵜飼 道和
秀作 降り止みし梅雨の雫を垂らしつつ栗の花穂はひそと揺れをり 横山 尚子
秀作 風邪に伏す吾に代りて出撃の戦友は還らず敗戦三日前 岡本 邦夫
秀作 溶接の暗闇の奥へ飛ぶ火花いつもの感覚手にもどり来る 大山 達也
秀作 ごほうびは満天の星ひとり占め手当のつかぬ深夜の帰途に 塩見 洋子
秀作 本線を分かれて車窓の冬空はかけ算の如く星の増えけり 小見 伸雄
秀作 「それなりに幸せです」と言うように桜の下で揺れるタンポポ 紙崎 照明
秀作 なわとびの少女の描く曲線をくぐりて来しと風のささやく 横井 和幸

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