第16回平成独楽吟優秀作品

最終更新日 2016年4月5日 印刷

平成独楽吟部門

賞名 作品 氏名
橘曙覧賞 たのしみは「めんどくせえ」と言いながら肩もむ息子と話するとき 信安 淳子
福井県知事賞 たのしみは紙を選り分け塵を取るあまた数えて出荷するとき 山口 絹子
福井市長賞 たのしみは亡父が煙管で打ちし痕実家の囲炉裏に見て撫でるとき 河島 春子
福井県教育委員会賞 楽しみはトランペットの輝る音遠くの空にとんでいくとき 奥村 紅音
福井市教育委員会賞 たのしみはちょっとおくれて弟のふとんに入って温まるとき 鎌谷 健
福井新聞社賞 たのしみは大中小のお弁当完成させてふたをするとき 山田 顕子
日本放送協会福井放送局長賞 たのしみは弟二才とかくれんぼ見えないふりして「どこだぁ」というとき 澤村 樹
福井中央郵便局長賞 たのしみは届いた荷物に蕎麦の他大根までもがごろりある時 孝久 良子
熊本市賞 たのしみはひだまりにある庭下駄にはだしを入れて陽をもらうとき 川上 乃子
歴史のみえるまちづくり協会理事長賞 たのしみは育ててくれた亡き祖母の留守電の声そっと聞くとき 小川 こはく

学校賞 

足立区立

鹿浜第一小学校

学校賞

伊丹市立

瑞穂小学校

秀作 楽しみはテレビに意見す父を見て共にうなづく母を見る時 柏木 美輪
秀作 たのしみはとっても怖いとび箱が勇気を出して跳べたその時 堀 雄輔
秀作 たのしみは朝のしずけさ出かけまえ家に炊きの米かほるとき 小林 稔彦
秀作 たのしみは台風一過のそのあしたずれし表札元に修すとき                                                                          木本 康雄
秀作 たのしみは六地蔵さん又今年赤いボーシを編あげたとき 嶋田 英子
秀作 楽しみは監督だった父親が試合がおわりだきしめるとき 森口 実悠花
秀作 楽しみは口数少ない長男とドラマを深夜並んで見るとき 井垣 明代
秀作 たのしみは生まれたばかりのいとこだきなぜかぼくだけなつかれたとき 福園 英雄
秀作 楽しみは家族で贈ったネクタイで父が外出するの見る時 岩目後 貴宏
秀作 たのしみは広島まなぶ子供らのまっすぐな眼を見てガイドするとき 田村 陽子
秀作 たのしみは昼間の君の出来事を湯気越しに聞く午後五時のとき 村田 千賀子
秀作 楽しみは歯のない祖父の笑い顔受話器越しでも見てとれる時 鷲田 早紀
秀作 たのしみは寒い朝に早く起きピアノのけんばんに指を置くとき 鍜治谷 千晶
秀作 たのしみは百円ショップで気に入りの傘を見つけて雨を待つとき 落谷 美予子
秀作 たのしみは帰るコールが鳴ってすぐ一番だしに味噌を溶くとき                                                                            藤野 美幸
秀作 たのしみは朝一番に孫の来て「オネガイシマス」の声弾むとき 田崎 節子
秀作 たのしみは庄内離れて五十余年訛ことばで便り書くとき 永田 弘子
秀作 たのしみはをさな児摘めるれんげ草髪かざりして天使となるとき 杉崎 康代
秀作 楽しみは始発電車の静けさの底で目を閉じ揺れている時 岩本 あい
秀作 楽しみはプレゼントしたマフラーを二人の首に巻きつける時

山本 裕貴

  

一般短歌部門

賞名 作品 氏名
橘曙覧賞 笹の葉の中に揺れてる願い事就活の夏星青々し 北村 麻衣
福井県知事賞 吊るされし若狭鰈は夕焼けに透く身に朱き腹子を抱きぬ 中嶋 恭子
福井市長賞 はなびらのやうに生まれてさみどりの蝉は真白な羽をのばせり 渋谷 史恵
福井県教育委員会賞 氷雨降る荒磯に海苔を掻く我は時に小屋にて乳を子に呉る 小林 みさ子
福井市教育委員会賞 里とりこはす墓より父母の骨拾ふ潮の香りの土もろともに 藤林 正則
福井新聞社賞 老早春に命の芽生え告げられて白い毛糸とかぎ針を買 信安 淳子
日本放送協会福井放送局長賞 日を避けて青葉の陰で聞いている工事の音に混じるひぐらし 轟木 麻弥
福井中央郵便局長賞 蟷螂の背に乗り旅に出るらしい夢だけ食べる吾子のクレヨン 東山 和美
歴史のみえるまちづくり協会理事長賞 失いし言葉に代えて手話の手はタクトのごとく心奏でる 小田中 準一
秀作 雨降りに壊れた靴を持ちながら見知らぬ店の皮靴香る 藤井 由香里
秀作 ピアノ弾く吾が傍らに車椅子の夫がまどろむ在りし遠き日 斎藤 幸子
秀作 吊るされし猪の口よりこぼれたる木の実のいまだ消化せざりし 上坂 信行
秀作 子等つれて幾度も行きし映画館冬日の中に更地となれり 小田 正子
秀作 長子逝きて十年経ちし夜の銀河耳を澄ませど声は降り来ず 日下部 潦太  
秀作 夕日より生るるごとくに海女還り焚火の石もて 乳房温む 加古 親
秀作 電車から駅いっぱいの園児らに手を振り返す君のまなざし 小橋 辰矢
秀作 大陸の記憶の残る島にいて父はしづかに鍬打ち下ろす 水谷 あづさ
秀作 ブランコを漕いで春の雲を蹴るさえずりの激しい山の公園 播本 和樹
秀作 三重の海町中に響くペーロンの鉦にふるさとの心が高ぶる 宗 さくら
秀作 ただいまと亡父が還って来るような気がして施錠ふと待つ夕べ 野田 将寛
秀作 最後なる夜勤を終えてキャップ取れば三十年は短く過ぎぬ 加島 清子
秀作 あと少しなればも少し格好を付けて生きたく思うこの頃 池田 功
秀作 太陽のかけらのように銀杏のひとつ転がる小春の日和 紙崎 照明
秀作 秋空に捧げるように持ち上げて妻は布団を手摺りに掛ける 田中 清春
秀作 秋の日の穏しきひかりに小豆干すふるいの墨文字亡祖父のもの 後藤 由美子
秀作 老犬のとなりに居ると泣いたっていいよと言ってくれる気がする 海老原 順子
秀作 亡き父の手箱の中に予科練の桜に錨のボタン光れり 河野 誠一郎
秀作 生徒らの熊避けの鈴集まりてリズムとなりゆく分校への径 白石 葉子
秀作 引かれゆく隣の老いに着古しの父のコートをそつと着せかく 内藤 友子

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