第17回平成独楽吟優秀作品

最終更新日 2016年4月5日 印刷

 

平成独楽吟部門

賞 名 作 品 作 者 名
橘曙覧賞 たのしみは洗濯物を六人の家族に分けてたたむひととき 田口 久子
福井県知事賞 たのしみは大震災にも揺るがずに家を守った柱拭くとき 海老原 順子
福井市長賞 たのしみは案山子(かかし)の影が背伸びして田畑(でんばた)荒す猪を追うとき 田中 勝
福井県教育委員会賞 たのしみはばぁちゃん育てたこの庭を道ゆく人がながめてるとき 笠島 都
福井市教育委員会賞 たのしみは保育園帰り弟の足おとドドド「ただいま」のとき 平川 海人
福井新聞社賞 たのしみはイトヨの里へ来た童(こ)らの歓声家に聞こえくるとき 森川 昭一
日本放送協会
福井放送局長賞
たのしみは何もできない君のため横に並んで料理する時 永田 充実
福井中央郵便局長賞 たのしみは家族旅行の準備して心とカバンギュウギュウなとき 佐山 圭香
熊本市賞 たのしみは帰省まぢかの息子(こ)の夜具を抱きて干して裏返すとき 大西 澄子
学校賞 鯖江市豊小学校
学校賞 佐賀市立勧興小学校
歴史のみえるまちづくり
協会理事長賞
たのしみは笠地蔵のごと置いてゆく義兄の野菜の箱ひらくとき 益田 節子
秀作 たのしみはのれんにうで押し母さんの時々返えす「あ~い」を聞くとき 西田 千賀子
秀作 たのしみは仮名美しき奈良絵本秋の夜長にひとり読むとき 中野 弘
秀作 たのしみは坂を下りて海に出る光るさざ波まなこ射るとき 奥村 仁美
秀作 楽しみは被災す町に店もどり売り買いの声聞こえくる時 高橋 悦朗
秀作 たのしみは手をひろげたら駆けてくる娘を胸に抱きあげるとき 難波 安津子
秀作 たのしみはまだかまだかと待っていた初雪ひらりふってくるとき 矢野 彩織
秀作 たのしみはかみの毛切った次の日のいってきますと家を出るとき 黒田 あむ
秀作 たのしみは帰りがおそい父帰り横に座って話しするとき 市村 結依
秀作 たのしみは九十歳(きゅうじゅう)になるおふくろのカレーライスを食べられるとき 鈴木 盛雄
秀作 たのしみは月に桜に雪に雨すべて言い訳酒を飲むとき 柴田 恵象
秀作 たのしみは夫(つま)を肴に老姉妹こぽりこぽりと酒を飲むとき 後藤 宏子
秀作 たのしみはいびきグワァ~と大の字にねてる父さんながめてるとき 田村 梨乃
秀作 たのしみは朝の寝床で妻嫁のまな板の二重奏を聞くとき 樫山 昭章
秀作 たのしみは在宅介護の母つれて亡父(ちち)の拓きし畑(はた)に出る時 上坂 信行
秀作 たのしみは朝あさ覗く瓢箪がぶらりぶらりと我を待つとき 三輪 輝二
秀作 たのしみは朝一番に朝顔の数をかぞえて水をやるとき 田﨑 美枝
秀作 たのしみはをさなと綾取りする指に川の形を移しやるとき 杉崎 康代
秀作 たのしみは百二の母の車椅子押して地蔵のお顔見るとき 亀川 富雄
秀作 たのしみは学生時代怒られた恩師と酒を飲んでいるとき 岩本 梨沙
秀作 たのしみは 美味しかったと 包みあけ 空の弁当 見せてくるとき 藤本 美里

一般短歌部門

賞 名 作品 作者名
橘曙覧賞 あるだけの飼料(えさ)を撒き終え被曝地の養豚農夫去り難く泣く 村沢 清人
福井県知事賞 冬の波引く一瞬を磯に馳せ海苔採る女(ひと)の濡れ髪が映ゆ 西森 茂雄
福井市長賞 わが指に餌(え)をついばめるカモメらよ波に呑まれし子等はいずこぞ 米沢 幸男
福井県教育委員会賞 征く前夜交換したる君の髪隅に埋めたり遺骨なき墓 旭 千代
福井市教育委員会賞 海鳥と並走すれば海鳥が励ますように自転車に鳴く 前田 要
福井新聞社賞 結び目が右に傾く癖のある母のエプロン僕の靴ひも 上中 直樹

日本放送協会

福井放送局長賞

我傘寿遺影の夫を生き越して古き恋文読み返し居り 志村 美子
福井中央郵便局長賞 石を持て苦しき憶ひ棄つるべく湖面に揺らぐ月を砕きぬ 佐々木 武

歴史のみえるまちづくり

協会理事長賞

よろこびふかくかなしみふかく人は生きて今日のさくらを仰ぎゐるなり 村上 京子
秀作 水槽をコンコン叩く餌(え)の時間色をこぼして金魚寄り来る 北村 純一
秀作 吊されても瞳とじざる若き猪(しし)寺山修司に似たる眼光 上坂 信行
秀作 みかん・味噌・ふるさとの温み届きけり小包みの結び目まで母がいる 中野 真理子
秀作 八月は戦争の日々思い出すひたすら歩く蟻の列見て 横井 さかゑ
秀作 稲光能登外浦を染める時磯に舞ひ飛ぶ波の花見ゆ 河島 春子
秀作 缶コーヒーホームを駆けて投げ渡す手を上げ君が乗り込む寸前 橋本 颯
秀作 一緒にいた日々が遠くに霞んでる愛とは儚いと歌うブルース 泉 裕人
秀作 寒い日に2人で帰る帰り道寄り添いたいから木枯らしよ吹け 茶屋道  早紀
秀作 寒い冬手ぶくろくれた父の手は私の手より赤くひえてた 山口 真美
秀作 少しづつ離れ離れになる練習春発つ君に向ける笑顔も 堀江 みどり
秀作 高層の現場行き交う鳶(とび)の背の翼を映す冬晴(ふゆばれ)の空 石上 美紀雄
秀作 白山の赤き木の実を喰うらしき小鳥の糞が病窓に堕つ 神馬 せつを
秀作 問いかけに反応なしと一行を今日も記しぬ介護日記に 間瀬 妙子
秀作 茅葺の駅舎の前にほんのりと昭和を灯す電話ボックス 松下 幸子
秀作 分度器の弧に沿ふやうに東より西へ飛びゆく鳩のひと群れ 角山 諭
秀作 退職の決まりし人が抽斗のすみにころがす青きコンパス 有友 紗哉香
秀作 e メール一時間後の第一報無事という文字繰り返し見る 内田 清三
秀作 涙枯れたたずむ私の目の先でアイリスの露溢れ落ちゆく 井上 里美
秀作 手の平に蜜柑を乗せて夕空に透かせてみれば冬の温もり 紙崎 照明
秀作 でこぼこも楽し電動車椅子弾むモーグル選手のように 紫藤 幹子

 

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