第18回平成独楽吟優秀作品

最終更新日 2016年4月5日 印刷

 平成独楽吟部門

賞 名 作 品 都道府県 受賞者
橘曙覧賞(最優秀賞) たのしみは日の射す庭に小豆干す老父母いるを里に見るとき 熊本県 志賀 直子
福井県知事賞 たのしみは午後の日差しのまん中でさやえんどうのすじをむくとき 神奈川県 佐藤 恭子
福井市長賞 たのしみは山ほどの稲はさ掛(か)けて我が家の灯り一ツ見るとき 福井県 松村 良起
福井県教育委員会賞 たのしみは美容師さんの手の動き未来の自分かさねて見るとき 福島県 星 かえで
福井市教育委員会賞 たのしみはまだ喋れない弟が『あい』と笑って小石くれるとき   東京都 関根 結夏子
福井新聞社賞

たのしみは帰省の折の「ただいま」に 「おう」とだけ言う父を見るとき

茨城県 萬木 俊哉
日本放送協会
福井放送局長賞
たのしみはセシウム検査済みし柿すだれのごとく軒に干すとき 千葉県 河野 雅子
福井中央郵便局長賞 たのしみは家に帰ってげんかんに家ぞくみんなのくつがあるとき 長崎県 金﨑 一稀
熊本市賞

たのしみは師走の風に呼吸(いき)合わせ真白き障子ぴんと張るとき

神奈川県 朝山 ひでこ
歴史のみえるまちづくり
協会理事長賞
たのしみは腹いっぱいのぼくの亀あくびするのをながめてるとき 福井県 田中 太基
学校賞 長崎県

長崎市立

南長崎小学校

学校賞 福井県

南越前町立

今庄小学校

学校賞 福井県

池田町立

池田小学校

秀作 たのしみは春一番のようにくる津軽訛りの姪に会うとき 静岡県 伊東 静雄
秀作 たのしみは似た顔三代縁側でああじゃこうじゃと柿つるすとき 静岡県 加藤 まゆみ
秀作

たのしみは父母(ちちはは)を越え鴨居越え育ちし孫を見上ぐその時

福井県 前田 秋子
秀作 たのしみは毎月一度愛妻と髪を切り合い語り合うとき 東京都 野村 信廣  
秀作 たのしみは新米炊きて塩むすび大口あけて妻と喰むとき 秋田県 佐々木 隆
秀作

たのしみは亡き夫(つま)つくりし竹とんぼ両手こすりて空にとぶとき

千葉県 旭 千代
秀作 たのしみは働きぬいた母の手を握りしめつつ散歩するとき 埼玉県 高橋 孝子
秀作 たのしみは分厚い本を読みおわり最後のページをとじおわる時 福井県 倉内 佳鈴
秀作 たのしみは色は見えねどまさぐりつ植えたる薔薇の花匂うとき 福井県 横山 博一
秀作 たのしみは母の不安を背負う君ランドセルなじむ背中見るとき 福井県 都筑 明子
秀作 たのしみは祖母に黙って帰省して実家のチャイムをそっと押すとき 静岡県 藤井 美咲
秀作 たのしみはとってもこわい先生にすごいすごいとほめられるとき 兵庫県 久保 美沙希
秀作 たのしみは秋の祭りに帰省する倅の好きな子鮒煮るとき 長野県 米津 説男
秀作 たのしみは一人暮らせど世の中とつながるここち株価見るとき 大阪府 中田 知津子
秀作 たのしみは母の味へとくり返し豆や切り干し真似て煮るとき    千葉県 鶴岡 満
秀作 たのしみはいい音たてて黒板に先生みたいにキレイに書くとき   埼玉県 大熊 七海
秀作 たのしみはプレス機押しゆく仕事場に弾む孫らの声を聞くとき 福井県 髙木 敏美
秀作 たのしみはいってきますの時よりもただい「ま」で跳ぶ娘抱くとき 愛知県 中嶋 智士
秀作

楽しみは馴染んだ醤油を梱包し子等(こら)の居(きょ)を書き荷札付すとき

福井県 後藤 利巳
秀作 たのしみはたんしんふにんの父さんをねむい目こすり帰り待つとき 福井県 福野 真優

一般短歌部門

賞 名 作 品 都道府県 受賞者
橘曙覧賞(最優秀賞) 汲みおきの水とり代える幸せを震災前は思い及ばず 千葉県 佐藤 清子
福井県知事賞 星の名を教えてくれた父のこと星を見ながら子に語る夜 大阪府 木村 由里亜
福井市長賞

家々に林檎(りんご)を焼けるしるき香のたちてドイツの冬ははじまる

福岡県 大津留 直
福井県教育委員会賞 三センチつま先立ちした私から君の世界が見えた気がした 沖縄県 与那原 みずき
福井市教育委員会賞

遠き日に杉を起せし汗も今価値なき時代(みよ)と夢の如(ごと)すぐ

福井県 蓑輪 又兵衞
福井新聞社賞 波照間にそそぐ光は眩しくていつも裸の仏陀、キリスト 石川県 山下 好美

日本放送協会

福井放送局長賞

風のなか浮かびし海女(あま)の磯笛が舳倉(へくら)の島の秋を深くす

石川県 白石 葉子
福井中央郵便局長賞 落ちこんで前がみえなくなるときはくつひもしめて一歩ふみだす 福島県 小原 みのり

歴史のみえるまちづくり

協会理事長賞

八十路(やそぢ)越え遺影へ申す独言(ひとりごと)今宵の夢で会いたく候

福岡県 志村 美子
秀作 授かったいのちの写真もらった日かかとの低い靴を探しに 福井県 中川 潔
秀作 双頭の鷲の絵描いて凧揚げた広場の下に眠る汚染土 福島県 齋藤 宏文
秀作 封筒を開ける瞬間手が震え涙でにじんだ〝内定〟の文字 福島県 石山 麗奈
秀作 三陸の海波立ちて潮の華芽吹き初めたるやませの声聴く 宮城県 佐々木 武
秀作 ほどほどもだんだんできる歳となり小豆とろとろ煮あがって来る 愛知県 後藤 久美子
秀作

白足袋をきりりと履きし母なりき逝きて三たびを咲ける山梔子(くちなし)

愛知県 横井 和幸
秀作

ふきのとう日なた日かげの山道でグーチョキパーとじゃんけんをする

山形県 柏屋 魁叶
秀作 被曝地の生まれなじんだ家を捨て遠く離れた博多で暮らす 福岡県 長島 一夫
秀作 街中に逝きしわが子の面影を見しこともあり十年(ととせ)たちたり 北海道 佐川 志津夫
秀作 三代を継ぎて新聞くばりきし最後の朝刊時かけ配る 福井県 上坂 信行
秀作 枯葉舞ふ師走の街ゆ焼きたてのフランスパンを振り振り帰る 新潟県 小林 まさお
秀作

痛がれど持ち上げ襁褓(むつき)替え終えて手を合わす姑(はは)につと頬ずりす

福井県 織田 香寿子
秀作 畑仕事終えて迎えし祖父の手の軍手のようなぬくもりをして 千葉県 上中 直樹
秀作 干し柿が仮設の窓に色を添え小さな幸をおすそ分けして 岩手県 伊藤 ヨシ子
秀作 遠き日の桜落葉の栞ある君から借りたままのヘッセ読む 兵庫県 岸野 孝彦
秀作 満州の寒い荒野をさまよいて母は私をリュックで運んだ 埼玉県 米山 直昭
秀作 もう少し待ちあわせまでもう少し角からのぞくキミのマフラー 福島県 五十嵐 奈々
秀作 いつからだ俺がお前を見上げてるあの頃お前見上げてたのに 岐阜県 松岡 優
秀作 雨ばかりふってるような朝だから行ってきますを言いそびれたの 滋賀県 中村 由衣
秀作 母さんが待針あまた刺してゆく鏡蒲団の冬待つ匂 兵庫県 松下 幸子

※入賞・秀作作品についての一切の権利は、主催者である福井市、(公財)歴史のみえるまちづくり協会に帰属します。

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