福井市ガス事業経営改善プランについて

最終更新日 2015年9月28日 印刷

1 趣旨

本市ガス事業は、エネルギー間競争の激化などにより、需要家数が落ち込み、収益が伸び悩むなど経営環境は一段と厳しさを増しています。

また、国のエネルギー政策「IGF21計画」に沿って、平成9~15年度に熱量変更事業(→用語説明※1)に取り組みましたが、その後の厳しい情勢変化により、約29億円(平成24年度末現在)の累積欠損金が残っています。

一方、北見市でのねずみ鋳鉄管(→用語説明※2)のガス漏れ事故や東日本大震災の教訓をふまえ、安全安心のガス事業を展開するには経年管の布設替えと導管の耐震化を計画的に進め、強靭なライフラインを構築する必要があります。

このような状況をふまえ、今後とも、お客様にクリーンな都市ガスを安定的に提供するとともに、経営の健全化を図るために、本プランを策定しました。

(参考)需要家数の減少(年度末調定件数の推移)【H18と比べ3,956戸減少】   (単位:戸)

 

H18

H19

H20

H21

H22

H23

H24

家庭用

24,323

23,657

23,081

22,497

21,898

21,336

20,839

その他

2,879

2,797

2,695

2,629

2,572

2,506

2,407

合 計

27,202

26,454

25,776

25,126

24,470

23,842

23,246

2 基本事項

1 基本方針及び目標

累積赤字を解消し、経営健全化を図るとともに、大規模災害に備えガス管の耐震化を進め、安全・安心・安定のガス事業を展開します。

・ねずみ鋳鉄管の入替完了 …平成26年度

・累積赤字解消   …………平成31年度

・白ガス管の入替完了  ……平成32年度

2 計画期間

平成24年度から平成31年度まで

(参考)ガス管耐震化計画(太枠内は、第六次総合計画の計画数値)    (延長:m/金額:千円)

 

H24(実績)

H25(予算)

H26(計画)

H27(計画)

H28(計画)

ねずみ・白管入替延長

4,559

3,550

4,808

2,800

2,300

その他導管入替延長

2,673

2,140

2,082

3,100

3,200

事業費

359,262

343,000

424,347

431,610

407,220

耐震化率

61.7%

62.8%

63.4%

64.7%

65.9%

3 現状

1 財政見通し

(1)収益的収支(→用語説明※3)

現状のままでは、単年度では純利益を計上できるものの、累積赤字(年度末未処理欠損金)の解消ができないことから、資本的収支を補てんする財源が確保されません。  (百万円)

 

H24

H25

H26

H27

H28

H29

収入

ガス売上

3,217

3,125

3,042

2,973

2,940

2,908

その他収入

420

479

158

135

135

135

収入計(A)

3,637

3,604

3,200

3,108

3,075

3,043

支出計(B)

3,523

3,522

3,176

3,053

3,027

3,004

収支  (A)-(B)

114

82

24

55

48

39

年度末未処理欠損金

▲2,901

▲2,819

▲2,795

▲2,740

▲2,692

▲2,653

(2)資本的収支(→用語説明※3)

平成29年度には、補填財源不足により、予算編成ができなくなります。 (百万円)

 

H24

H25

H26

H27

H28

H29

資本的収入(A)

439

466

430

410

380

370

資本的支出(B)

1,322

1,279

1,183

1,122

1,122

1,145

収支(A)-(B)

▲883

▲813

▲753

▲712

▲742

▲775

補てん財源

1,756

1,443

1,183

953

755

521

補てん財源残額

873

630

430

241

13

▲254

4 経営の効率化及び健全化に向けて

1 企業局業務改革会議による取り組み

平成24年8月、財務の改善、業務の効率化、機動力の向上、職員の士気の高揚を図るため、企業局業務改革会議を設置しました。

企業局全職員から業務課題及び改善提案を募集し、企業局各課副課長または主任をリーダーとする職員グループにより、改善案を整理、調査・検討し、業務改善を推進します。

2 人件費の縮減に向けた取り組み

(1)組織の再編

ガス・水道事業を一体的に担う、機能的で機動性の高い組織に再構築することで、経営の健全化と需要家サービス向上を図ります。

平成25年4月に企業局を7課体制から5課体制に再編しました。

(2)民間委託の拡大

平成25年4月からガス・水道料金徴収等の事務を民間に委託し、経費の縮減と民間事業者の創意工夫による需要家サービスの一層の向上とともに、業務の効率化を図ります。

→→→ (1)(2)の取組みにより職員数が23名減(ガス▲8名、水道▲15名)

3 需要開発への取り組み

エネルギー間の競争が一層厳しくなってきている中、都市ガス需要の拡大を図るため、業務・医療・商業・公共用等の需要開発に力を注ぐとともに、一般家庭等の既存ガス需要家のガス離れを防止するための営業活動を強化します。

特に、平成25年度からは、中圧管沿線の新規需要家(工業系)の獲得に向けて、新たな営業活動を展開していきます。

4 他会計借入金の償還期限延長等

建設改良工事の資金とするために水道事業会計から借り入れている長期借入金の償還を平成31年度まで凍結し、平成29年度以降見込まれる資本的収支予算の補填財源不足を回避します。

5 減資(→用語説明※4)による累積赤字の縮小

地方公営企業会計制度が46年ぶりに大幅に改正されたことにより、今まで公営企業では認められていなかった資本金の額を減少させること(減資)が可能となりました。

この制度を活用して平成25年度決算整理時に、ガス事業の自己資本金のほぼ全額である12億8千万円を減少し(減資)、累積赤字に充当します。

6 ガス料金の改定

財政運営の健全化を図り、安全・安心で安定的なガス事業を行うため、料金改定に取り組みます。なお、料金の引き上げについては、ガス供給条例の一部改正及びガス事業法による経済産業大臣の認可が必要となります。

また、価格が自由化されている大口需要家に対しては、需要家間の公平性が確保されるよう個別交渉に臨みます。

5 取り組み後の財政シミュレーション

これらの取り組みを行った場合の財政シミュレーションは、以下のとおりです。

(1)収益的収支

平成31年度には、累積赤字が解消し、その後も黒字が継続します。 (百万円)

 

H24

H25

H26

H27

H28

H29

H30

H31

収入

ガス売上

3,217

3,125

3,240

3,172

3,135

3,098

3,062

3,026

その他収入

420

479

158

135

135

135

135

135

収入計(A)

3,637

3,604

3,398

3,307

3,270

3,233

3,197

3,161

支出計(B)

3,523

3,522

3,151

3,023

2,997

2,974

2,941

2,820

収支  (A)-(B)

114

82

247

284

273

259

256

341

年度末未処理欠損金

▲2,901

▲1,539
(減資:1,280)

▲1,292

▲1,008

▲735

▲476

▲220

121

(2)資本的収支

平成31年度以降は、収益的収支の累積赤字の解消により、利益剰余金からの補填も可能となり、

補てん財源不足は、発生しません。 (百万円)

 

H24

H25

H26

H27

H28

H29

H30

H31

資本的収入(A)

439

476

440

420

390

380

390

390

資本的支出(B)

1,322

1,168

1,073

1,012

1,012

1,035

1,051

1,033

収支(A)-(B)

▲883

▲692

▲633

▲592

▲622

▲655

▲661

▲643

補てん財源

1,756

1,443

1,303

1,193

1,115

1,001

839

654

補てん財源残額

873

751

670

601

493

346

178

11

≪用語説明≫

※1【熱量変更事業】

熱量変更事業とは、都市ガス事業者が、供給するガスを低カロリーガス(ブタン等)からより熱量の大きい天然ガス等の高カロリーガスに転換すること。

供給ガスを高カロリー化する場合には、各需要家のガス機器の調整作業やLNGサテライトの建設等が必要となり、事業者は多大なコストを負担しなければならない。

熱量変更事業は、平成2年1月、通商産業省(現在の経済産業省)資源エネルギー庁から、

平成22年度を目標に天然ガスによる高カロリーガスへの統一を図る「IGF21計画」が提言されたため、全国のガス事業者で取り組まれることとなった。

※2【ねずみ鋳鉄管・白ガス管】

古くに布設され耐震性に劣るガス管(炭素の含有量の多い鋳鉄管や表面に亜鉛メッキを施した鋼管を使用したもの)

※3【収益的収支と資本的収支】

収益的収支とは、当該年度の企業の経営活動に伴い発生すると予定されるすべての収益(ガス売上等)とそれに対応するすべての費用を計上したもの。

資本的収支とは、施設の建設改良に関する投資的な収入と支出で、企業の将来の経営活動の基礎となり、収益に結びついていくもの(建設改良費、企業債収入、企業債償還金など)

※4【減資】

経営悪化による累積欠損金の増大を資本金の減少によって解消すること。無償減資とも言う。

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