最終更新日:2022年4月21日
福井市で目撃される小動物について
福井市内では、地域環境を問わず様々な小動物が生息しています。
特に大きな被害を引き起こす獣種としては「アライグマ」と「ハクビシン」があげられますが、その他にも様々な小動物がいて、被害を起こす場合があります。
小動物が生息していることは自然なことなので、まずは人間側が対策することが重要となります。次の三種類の野生獣の特性を知り、被害に遭わないよう心掛けてください。
アナグマ
食性
- 雑食性
- 土を掘り返して幼虫などを食べる
- 甘みのある作物なども好む。
特徴
- 名前のとおり穴を掘ることが得意。地面を掘ることに適した長い爪を有する。
- アナグマは鼻筋が白いため、ハクビシンと間違えられる場合がある。しかし、アナグマの尻尾はハクビシンと比べ非常に短いため、容易に判別できる。
- 春ごろに出産し、1~4頭産む。
被害
- 果実等、農作物への被害を引き起こす。
- 地面を掘って幼虫やミミズを探すため、庭の苔を剥ぐことがある。
- 通常、竹林などに巣穴を掘って生活しているが、床下に住み着くことがある。
- 他県においては、養蚕施設に忍び込み、蚕を食べた事例もある。
対策
- 農作物等をしっかり柵で囲う。
- 野菜くずなどを適切に処理する。
- 床下の通風口をしっかり修理する。
- 周辺の草刈を行い、アナグマの潜み場を無くす。
タヌキ
食性
- 雑食性
- 植物性のものでは、果実類、堅果類、豆類、穀物などを食う。
- 動物性のものでは、カエルやネズミ、鳥など小型の動物を食う。
特徴
- 木登りがあまり得意ではない。
- ため糞(決まった場所に糞をためる行動)をする。
- 初夏に出産し、4~5頭産む。オスも育児に協力する。
- 気絶しやすく、ビックリすると動けなくなる(擬死)。これは捕食者の油断を誘うための行動である。
被害
- 果実等、農作物への被害を引き起こす。
- 床下に住み着くことがある。
対策
- 農作物等をしっかり柵で囲う。
- 野菜くずなどを適切に処理する。
- 床下の通風口をしっかり修理する。
- 周辺の草刈を行い、タヌキの潜み場を無くす。
疥癬(かいせん)症
福井市内において、毛の抜けたタヌキの目撃があります。これらは、ヒゼンダニという小さなダニが寄生することで発症する疥癬(かいせん)症にかかったタヌキです。
疥癬(かいせん)症にかかったタヌキは衰弱していることが多いですが、不用意に触るとタヌキに寄生していたダニが移り、人間も発症する場合があります。
また、弱っていても防衛のため反撃してきますので危険です。
加えて、タヌキを見かけて不用意に餌やりすると、散らばって生活しているタヌキが一箇所に集まり、タヌキ同士が接触する機会が増え、疥癬(かいせん)症の流行を助長することになります。
イタチ(ニホンイタチ、シベリアイタチ(旧和名チョウセンイタチ))
食性
- 雑食ではあるが主に動物食で、ネズミや鳥、カエルなどを食べる。
- シベリアイタチは甘い果実も好む。
特徴
- 肛門付近に「臭腺」という器官があり、危険を察知すると悪臭を放つ。
- 水かきを有し、泳ぎを得意とする。
- 初夏に出産し、3~5頭産む。
被害
- 他の小動物と違い、エサを求めて人間の居住空間に侵入し、ゴミ箱を荒らしたり、室内に置かれた食料品を食ったりする。
- 天井裏に入ることもある。
- ニワトリ等の家畜を襲うことがある。
対策
- わずかな隙間から侵入するため、しっかりと戸締りする。
外来生物シベリアイタチの影響
シベリアイタチが流入したことにより、在来種であるニホンイタチの生息域が奪われています。
また、シベリアイタチは甘い果実も好むため、福井県内においては、農作物被害も報告されています。
従来イタチはニホンイタチ、シベリアイタチを問わずオスのみが狩猟鳥獣とされていましたが、平成29年度からはシベリアイタチのメスも狩猟鳥獣となりました。
しかし、ニホンイタチとシベリアイタチの判別は非常に難しく、いくつかのポイントを踏まえて判別しなければなりません。
- シベリアイタチの方がやや大きい
- シベリアイタチの方が尾が長く、頭胴長(頭から尾の付け根までの長さ)の50%以上の長さを有する。
- シベリアイタチの毛色は「やや褐色がかった山吹色」で、ニホンイタチより明るい色をしている。
- シベリアイタチの方が鼻周りの白い毛がはっきりわかる。
お問い合わせ先
農林水産部 有害鳥獣対策室
電話番号 0776-20-5701 | ファクス番号 0776-20-5752
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