平成22年度福井市技能功労者を表彰しました

福井市では、同一の職業に長く従事し、他の技能者の模範となるような優れた技能を持ち、 後継者の育成や市の産業発展に貢献している方を、毎年11月の職業能力開発促進月間に表彰しています。

「現代の名工」といわれるような卓越した技能を持つ職人の方々が、この福井市にも多くいることを広く市民の方々に知っていただき、これからも伝統的な技能を次世代に継承し、業界の発展につなげていただくことを目的としています。

今年度は、平成22年11月10日に福井市役所にて表彰式を開催しました。

平成22年度 福井市技能功労者一覧 （敬称略）

顔写真	氏名	職種	年齢	従事開始年	内容
	伊東 英明（いとう ひであき）	醸造職	74歳	昭和26年	50年以上の長きにわたり、味噌製造技術の向上に精励しており、現在も県産味噌の品質向上や普及拡大のPRに、業界の先頭に立って努力されている。 みそ研究会や勤務先において技術指導を行い、後継者を育成している。
	岩佐 淳司（いわさ じゅんじ）	土木技術職	52歳	昭和60年	常に工事工法の工夫改善を図り、災害復旧等幾多の難工事を、安全で効率的な施工技能で克服してきた。 公園の保全美化活動や業界で先駆けて産業廃棄物リサイクル事業を行う等、環境保全にも熱心に取り組んでいる。
	大久保 彰（おおくぼ あきら）	板金職	48歳	昭和55年	銅板の加工技術に優れ、一級建築板金技能士資格や基幹技能者資格を取得している。 板金高等職業訓練校の指導員として、平成21年度までに70名以上の訓練生を指導しており、後継者育成や業界の発展に貢献している。
	大熊 英幹（おおくま ひでき）	調理職	49歳	昭和54年	ふぐの正確な調理技術やオリジナル性に優れた細工鮨の製作等、業界の模範となる日本料理人であり、数々の料理技術会で入賞している。 主婦を対象とした料理講習会や福祉施設での料理ボランティア等、社会活動にも熱心である。
	門 和廣 （かど かずひろ）	板金職	59歳	昭和44年	板金業、鍛金、錺、木工芸と技能を使う範囲は多岐に渡り、全国技能競技大会グランプリ入賞や県美術展への出展等、卓越した技能をPRしている。 神社仏閣の金具製作や復元を通じ、伝統技能を現代に伝えている。
	甲 信弘 （きのえ のぶひろ）	左官職	59歳	昭和45年	氏が得意とする豆砂利洗い出し（左官業の伝統技術）を駆使した施工現場は、細部にわたり丁寧に施工され、日本のわびさびを感じさせる。 組合主催の技能講習会には毎年参加され、後輩の技術指導に積極的に取り組んでいる。
	酒井 浩 （さかい ゆたか）	管工事職	49歳	昭和54年	職人として最高の資格である「一級配管技能士」及び「一級管工事施工管理技士」を取得し、数多くの配管工事を施工している。 水道・ガスの安定供給に貢献し、市民に、快適で安全・安心な暮らしを提供している。
	重房 康男 （しげふさ やすお）	看板職	62歳	昭和41年	コンピューターを使った看板作成が主流になる中、氏は卓越した手書き文字技術を持ち、味のある看板を作成することができる。 自社の後継者や組合の若手技能者への技術指導を行い、技能の継承に貢献している。
	竹内 延行 （たけうち のぶゆき）	菓子製造職	66歳	昭和37年	和菓子・洋菓子の併売店を経営し、双方の製造技術・知識を有している。常に技術の向上に精励し、全国菓子博覧会においては、数々の賞を受賞している。 組合の役員として後進の指導に熱心に取り組み、業界の発展に尽力した。
	武田 武雄（たけだ たけお）	建築職	66歳	昭和35年	50年以上の大工職経験を有し、照り屋根をはじめとした伝統的建築を得意としている。設計から施工までを一貫して行うことができる、業界の模範となる職人である。 多くの弟子を輩出しており、後継者育成や業界の発展に貢献している。
	永井 利昌（ながい としまさ）	造園職	47歳	昭和59年	植栽技術による景観表現は秀逸であり、技能コンクールでは優秀な成績を収めている。土壌づくりや根腐れ防止の研究も手がけ、業界から高い評価を受けている。 造園高等職業訓練校の指導員として、後継者育成に尽力している。
	渡辺 和男（わたなべ かずお）	写真職	52歳	昭和57年	世界レベルの写真コンテストで幾度も上位入賞しており、撮影技術は業界トップクラスである。 全国でセミナーを開催し、若手を育成している。 メーカーと共同して写真関連の商品開発に取り組む等、業界の発展に寄与している。