保育行政における公立保育園の今後の役割について

最終更新日 2009年4月2日 印刷

保育行政における公立保育所の今後の役割について

Q1 項目名 公立保育所の今後の役割

(提出された意見)

 民間ではまかないきれない部分(障害児保育など)の保育、民間保育所が模範とするような先進的な保育、所得により民間の保育所に入れない子のセーフティーネット的な役割を担う必要がある。

 地域の子育ての拠点として、安心して預けられるよう頑張って欲しい。

 保育所入所が市の措置であったこれまでは、確かに公立の保育所の占めるウエイトは大きいものがあったと思われる。しかし、長い保育行政の中で民間の保育所もあらゆる面で成熟し、公立だから私立だからという垣根もほとんどなくなったように思う。
ただし、地域によっては民間の保育所が進出できないところもあり、それを公立が補う必要はあるだろう。また、文部科学省所管の幼稚園との連携も今後大きく重要になってくると思う。

 公営と民営、役割分担をきちっと定めるべき。方向性はいいと思うが、果たして受け手がいるのか?特に老朽化した建物や需要があまりない地域など、実現可能性が見えてこない部分がある。

 保育サービス、子育て支援を拠点としたサービスを望む。

 保育所は保育に欠ける子どもを預かり、集団の中で子どもの成長を発達させるという役割を担っていると思う。福井県は、共働き率全国一であり、女性が子育てしながら働き続けるためには、安心して預けられる保育所がどうしても必要であり、公立保育所の果たす役割は重要である。

(意見に対する市の考え方)

 ご指摘いただいたとおり、今後も公立保育園に求められている役割は非常に大きなものがあると考えております。素案の中でも述べているように、今後の公立保育園の役割については、民営化の進捗状況や保育ニーズなどを取り入れながら検討していきます。

Q2 項目名 公的(行政)責任

(提出された意見)

 公立保育所の存在と役割について、なんの問題意識ももたず、「定員枠」さえこれまで同様保障すればよいという考えである。児童一人一人、どのように充実した成育の条件を保障していくか、行政がそのことに最後まで責任をもつ姿勢が今求められている。

 児童福祉施設として、子どもの成長に携わる公的責任の重い役割を果たす施設であるだけに、公立保育所が一番望ましいと思う。

 子どもの成長にとって、この時期の保育は、身・こころに大きく影響する。職員・施設運営が安定して取り組まれることが、子どもの保育にとって重要である。市が責任を持って保育していくことが何と言っても重要!鍵であると考える。

 保育も教育も子どもが健全に健やかに育成されていくという事では、一貫した連続面で捉えるべきものである。保育において「一定水準」の保育が等しく保障されなければならない。
その時、どこでもいつでも、保育内容でも、保育設備でも、料金でも、その水準が保障されていると感じるのは、「公立保育園での保育」がしっかりしていればこそである。今回の方針は、福井市が公的な保育から全面的に責任を放棄するという方針だと受け取られる。

 「基本方針」では子どもたちをどう育てるのか、そのためにどう頑張るのかと言う福井市政の基本方針としての決意は何ら窺うことが出来ない。その意味でも、行政責任の放棄になっている。他市でも民間が多い、民間に任せても「保育」が出来る、など、自律的に「安心・安全な子育てに福井市はどう直接的な責任を果たそうとしているのか」、さっぱりわからない。2008年度予算案の発表では、いかにも「安心・安全の子育て環境作り」のような主旨を大きな柱の一つのように言っていたが、「公立保育所の充実」こそ、その問題の本体であり、本質ではないか。

子育て、教育は高い水準を保ちつつ、行政が責任を持って保障する仕組みが大切である。

十数年にわたる福井市の保育の歴史は、公立保育所の優れた蓄積があり、保育条件、保育サービス、保育の質をつねに維持、充実させる努力があって、それを補完する私立保育所にたいする行政の援助も維持されてきた。公的保障が一番望ましいことは明らかである。
民営化は、こうした公的責任を放棄し、営利で維持できる水準に引き下げ、劣悪な条件で保育をまかせるものである。

基本方針(素案)では、私立保育所の運営の実態には、目をつぶっている。現に私立保育所の経営者が営利事業として維持していく以上、保育サービスの充実や、労働条件の改善は進まないと言っている。保育事業は非営利、公的な責任で充実させるべきものである。

拙速な民営化は、日本の未来を奪うもの。公立保育所を守るべきである。
障害者福祉分野もふくめて、福祉全体に市場主義がもちこまれ、民営化の波が押し寄せてきますが、その結果、現場では何が起こっているのか、しっかり把握していただきたい。保育士の非正規化が進み、保育の質はどんどん低下するばかりである。また家族と共同で保育するという側面も急激に後退している。行政改革が必要であったとしても、福祉の公的責任は最後まで守っていただきたい。
近視眼的に見るのではなく、10年先、20年先の社会の担い手がどう育っているのか。行政として責任を持って判断していただきたい。と強く願うものである。

 今回の方針の最大の動機は、老朽化した公立保育園の建て替え、耐震化にお金がかかるので、その責任を放棄すると言うところにある。
定員枠を民間委譲する方式による「民営化」は、特定の保育園の定員枠をじわじわと移し替え、その保育園を「自然消滅」のような形にして「潰す」というやり方で、非常に姑息な方法ではないかと思う。保育所は地域の宝、文化的な拠点の一つですが、その存否を地域住民と正面から議論することなく、「自然消滅型廃止」とはいかにも姑息で、住民との対話を放棄した行政責任の放棄である。

 保育にかける行政の負担を減らすための民営化は反対です。児童の健全な発達、人間形成を保障する大事な保育は公的責任で行っていくことが一番望ましい。

 全く、子どもの幸せという点から見ても乱暴な話である。公立であるものを、わざわざ民営化するなんて、責任放棄、無責任。働く親や保育士の労働を守り、子ども達の発達のために、公立で行くべき。子どもや高齢者にしわ寄せする市のやり方は納得いかない。

 子どもを預ける保護者としては、公営とか民営とかいうことにはほとんどこだわりはないと思う。要するに、子どもを安心して預けることができる、信頼のおける保育所であるかどうかが重要なのである。したがって、安心して子どもを預けることができ、かつ保育料が適正であれば、公立保育所を民営化することについては何の問題もないと考える。

(意見に対する市の考え方)

 近年、公(おおやけ)の様々な分野において、民間の力を活用しようとする取り組みが行われているところです。また、Q1の市の考え方で述べているように、公立保育園としての役割は非常に大きなものがあると考えております。

 素案の中でも述べていますように、現在、保育においては、公立・私立保育園がともに、国が定めた「保育所保育指針」や「児童福祉施設最低基準」などの諸規定の遵守のもと、児童の成長を支援する保育の実施に取り組んでいます。

 今後は、直接的な保育を実施することにより保育に対する責任を担うのではなく、子育て支援という広い分野において、私立保育園運営の監視や監督を行う、また子育て支援のための取り組みを行うことにより、責任を果たしてきます。

Q3 項目名 保育の質の低下

(提出された意見)

 働く父母の労働を守り、子どもの教育(保育)の質の向上を図っていくには少ない国の補助を補って安心して子供を預けたり、安心して生き生きと意欲を持って働き続ける労働者(質の高い)を確保していく必要がある。民間では保育・労働条件の低下は目に見えている。

 流れは民営化と思う。最終的には、市立・公立の区別なく同じ料金、同じ保育が受けられるようになって欲しいが、ただ、官公庁の監督・査察はしっかりして質の低下はないようにしてほしい。

 民間企業が保育所を経営するということは、その事業で収益を得る目的で行うことであり、利益第一主義になるのは当然で、そのためには、子どもの詰め込みや安かろう悪かろうの給食、賃金を安く抑えるために体験の少ない若い保育士ばかりを採用したりなど、保育内容の質が悪くなる心配がある。

 先日の新聞を読んで驚いた。公立保育園を民営化していくことは、住民の命と暮らしを守る地方自治、地域福祉の後退につながってしまう。福祉や医療・教育などの公共事業への企業の参入に道を開き、質が低下していく。

(意見に対する市の考え方)

 Q2の市の考え方で述べているように、現在、公立・私立保育園ともに、国が定めた「保育所保育指針」や「児童福祉施設最低基準」などの諸規定の遵守のもと、児童の成長を支援する保育の実施に取り組んでいることにより、公立・私立ともに同じ内容での保育の取り組みを行っているところです。

 また、市や県では、私立保育園運営の監視や監督を行うことにより、保育の監督を行っているところですが、今後は、さらに、保育の維持・向上を図っていくための取り組みを充実させていきます。

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