水仙を定植しました!(越前水仙Rebornプロジェクト)
栽培試験の概要
「越前水仙Rebornプロジェクト」の第4弾として、圃場改良の効果検証及び平坦地に適した栽培方法を調査するため、栽培試験を計画し、定植を行いました!
この試験で得た結果をもとに、圃場改良方法を決定していきます!
栽培試験の目的
実施した圃場改良が、水仙の生育不良を改善させる効果があるか判断するために、栽培試験を行い、検証する必要があります。また、改善効果があると判明し、他の水仙畑へ普及を進めていくには、できる限り農家の方々の負担が少なくなるようにしなければなりません。そこで、本事業では以下の3つの試験を計画しました。各試験の詳細は、下部をご覧ください。
また、本試験では根が伸びる範囲を十分に確保するために、地表に球根を置き、土をかけて畝を形成する形で定植しました。(一般的に露地栽培では、20cm程度穴を掘って植えることが多い)
試験項目 |
目的 |
試験区 |
調査項目 |
(1)圃場改良効果検証試験 |
土壌改良(礫除去) の効果検証 |
1区 施工区 2区 未施工区 |
・生育調査 ・球根肥大調査 |
(2)土壌改良材選定試験 |
土壌改良資材の選定 (効果、経費) |
ア 腐葉土 イ バーク堆肥 ウ 牛糞もみがら堆肥 エ 堆肥なし |
・生育調査 ・土壌硬度の |
(3)定植方法比較試験 |
長期間安定して 収穫できる 定植方法の検証 |
A 慣行 (8,000球/a) B 慣行広(5,454球/a) C 坪植え(4,800球/a) |
・生育調査 ・球根肥大調査 |
[圃場の定植図]
(1)圃場改良効果検証試験
地下30cmまでの石を除去し、作土層(根が伸びることができる層)を確保したことで、生育が良くなるか検証します。石を除去した場所と、していない場所に水仙を植え、その生育を比較します。
[試験区]
(2)土壌改良材選定試験
土壌を軟らかくするための資材として、腐葉土、バーク堆肥、牛糞もみがら堆肥を使用し、その効果を検証します。また、これらの資材は価格に差があるため、効果や価格を踏まえたうえで、普及に適した資材を選定します。(品物によって差はあるものの、一般的に腐葉土>バーク堆肥>牛糞もみがら堆肥の順に価格が高い)
[試験区]
(3)定植方法比較試験
水仙は球根が分球して増える植物であるため、自然に分球して数が増えていきます。その結果、球根の密度が上がることで、1つ1つが肥大しづらくなり、花が咲きにくくなります。特に平坦地でその傾向が強く、数年ごとの植え替えが必要です。しかし、植え替えは労力がとてもかかるため、長期間植え替えをせずとも安定して水仙が収穫できることが求められています。そこで、植え付ける間隔を変えることで、植え替え期間を延ばすことが可能か検証します。
[試験区]
[植え方]
(A) 慣行 (B) 幅広 (C) 坪植え
8000球/a 5454球/a 4800球/a
定植の様子




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