冨岡 一樹さん
「福井は“修行の場”ですね」
今回お話を伺ったのは、東京都から福井市にⅠターン移住した冨岡一樹さん。
福岡県出身で、仕事の関係で大阪府、東京都を経て令和4年に福井市へ移住。移住後はアパレル関係の会社を起業。
仕事柄、世界各国を飛び回ることが多く、多種多様な文化に触れてきた豊富な経験を持つ冨岡さんに、全くの新天地である福井市へ移住した後の生活のことなどをお伺いした。
(冨岡さんが手がけるアイテム「CANVAS DOLL」)
移住を決めたきっかけ
前の仕事の時から付き合いがあった方が福井にいて、その時からお誘いは何回かありましたね。今の自分の仕事は、正直、場所を選びません。福井は繊維業が盛んで、服に使用する生地の産地でもあるということで、自分の経験値としてもこれまであまり行ったことがない場所である福井県を選びました。
移住に対する不安はあったか
まったくなかったというわけではないですが、特に大きな不安はありませんでした。特に相談出来る相手はいなかったですが、転勤の経験が何度かあったので、移住に関する不安は特になかったですね。ただ、自分で会社を経営するということに関しては、若干の不安は感じていました。
移住する前と後の福井への印象の変化
ザ・田舎だなって感じです。(笑)人が集まる場所を郊外に分散しているまちづくりって独特で珍しいですよね。福井の人が福井のことをよく遜った言い方をするのも珍しいかも。それは非常にもったいないって感じますね。
実際に福井に住み始めて感じたこと・良かったこと
福井市に移住してから、東京との2拠点生活をしているので、生活にメリハリがあるのは良いなと感じました。月1で1週間から10日くらいは東京、それ以外は福井で過ごしています。福井には工場があるので生産活動は福井で、東京では営業活動を行っています。やはりマーケットの規模が違いますからね。
難しさや不便なことも含めて、福井での生活はどうか
福井の街が、今自分がやっている仕事に繋がる活気がないのが残念だなと思いますね。というより、寂しいです。例えばお店でも福井のどこに行っても同じような商品が並んでいますよね。王道で安定したものが陳列されている。県民性として新しい価値を試すっていう部分があんまりないのかも。あとは、福井独自の文化みたいなものを、発信していけると良いですね。なので、福井での生活の満足度は10点満点中5点ってところですね。
でも、人が少ないことのメリットもあると思います。東京から出たかった理由の一つとして、人が多いことのストレスもあったので、そういったストレスを感じることがないのは、良いなと感じています。東京だと一人になれる時間がなかったので。福井だと渋滞といっても一定の時間だけで、スーパーも多いのですごく便利。生活という面に絞って言うと、いろいろ揃っていると思います。
福井市への移住を検討している方へのアドバイス
一回来て福井を体験してみてほしいですね。発展する余地はまだまだあると思います。まだ手が入っていない、未開拓の部分が沢山あるので。
あなたにとって”福井”はどんな場所か
福井は“修行の場”です。(笑)これまでとは規模や価値観も違う福井で仕事していくことで、自分のスキルというか人間的にも力がついていくんだろうなって思っています。これから交友関係とかも広がっていけば、また知らない福井が見えてくるのでしょうね。
(恐竜がモチーフのデザインがあしらわれたベースボールキャップとラグマット)
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