粟田 志保里さん
大阪府から福井市に夫婦で移住した粟田さん。夫婦どちらも関西出身で、夫の転職を機に、令和6年に福井市にIターン移住しました。移住するまで福井に対する印象は特になく、夫から福井への移住について聞いた時には思わず声が出たそうです。現在は株式会社キャリアネットワークで、人材と企業のマッチング支援を行っています。
今回は、粟田さんに移住への思いや、福井での暮らしについて語ってもらいました。

移住のきっかけ
夫の転職がきっかけです。夫はもともと京都で眼鏡販売の仕事していたのですが、BtoBビジネスに興味を持ち、取引だった福井県鯖江市の眼鏡メーカーの営業職にチャレンジをしようと、転職を決めました。それに伴い私も一緒に福井に移住してきました。
移住に対する不安はあったか
正直、最初に「福井に行く」と聞いたときは“えっ”って思いました。(笑)
夫から転職の話は聞いていましたが、てっきり近畿圏内だと思っていたので、まさか福井に移住することになるとは思ってもいませんでした。
移住について最初は悩みましたが、ちょうど前職の契約更新の時期だったこともあり、 「今を逃すと新しい環境に飛び込むことが出来なくなるかもしれない」と思い、思い切って移住を決断しました。
移住前に誰か相談した人はいるか
友達には、相談というか報告でした。
みんな、「福井!?」という感じで反応されました。(笑)
友達も私と同じであまり福井という場所に対する具体的なイメージを持っていなかったと思います。
移住前、福井にはどんな印象を持っていたか
正直、ほとんど知りませんでした。
私は大阪出身なので、福井の思い出といえば、こどもの時に海水浴やカニを食べに行ったことぐらい。観光地や食べ物の印象しかありませんでした。恐竜が有名なのも、移住してから初めて知りました。
ただ、電車で2時間くらいで行ける場所だったので、東京などに行くときと比べたら、そんなに遠くない場所、という印象でした。
移住後、その印象は変化したか
意外と歴史的にも重要な場所だったんだなと感じました。永平寺や一乗谷など、歴史のあるスポットが多くて、移住後に何度も訪れています。特に永平寺はお気に入りの場所です。
実際に福井に住み始めて感じたこと・良かったこと
人とのつながりが密だなと感じました。仕事の関係性の中でも気軽に相談できる環境が整っていて、周囲の方からよく気にかけていただいています。人柄が温かい方が多いですね。
それから、今は車で通勤しているのですが、大阪で過ごしていたころのような満員電車に揺られて通勤していた時間がなくなり、ストレスから解放されました。休日もドライブに出掛けたりと、のびのびと過ごせています。
(休日は越前海岸などをドライブして楽しんでいるそう)
移住後の交友関係はどうか
大学の時の友達が遊びに来てくれたり、前の職場で仲良くさせていただいていた方が観光に来てくれたりしています。芦原温泉や永平寺などを案内して、福井の綺麗な景色を見てもらったり、関西ではなかなか見ることが出来ない雪を見てもらったりしました。
福井での生活で感じる難しさや不便なこと
いろんな選択肢が少なくなったと感じています。大阪ではお店も多く、出かける頻度も高かったですが、福井ではその機会が減りました。
また、美術館や博物館を巡るのが趣味ですが、館の数自体少ないので、なかなか行くことができなくなりました。
ただ新しい趣味として、観光地や温泉に行ったりするようになり、福井の良さを満喫出来ています。
トータルで、福井の生活はかなり満足しています。
現在の仕事内容と今後の目標
現在は人材コーディネーターのお仕事をさせていただいています。
求職者と企業のマッチングを行うことが主な業務内容です。求職者にヒアリングして求人を提案したり、企業にヒアリングして、求人の情報を得たりしています。
このお仕事は、求職者や企業から「ありがとう」という言葉をいただく機会が多いです。“良いお仕事を紹介してくれてありがとう”、“良い人を紹介してくれてありがとう”そう言ってもらえることがモチベーションに繋がっています。
前職とはまったく違う内容の業務ですが、「誰かの役に立つ」という点では共通していて、やりがいを感じながら仕事ができています。
これからもいいマッチングが提案できるよう、精度を向上させていきたいですね。
福井市への移住を検討している方へのアドバイス
福井市に縁もゆかりもなく移住する場合、 全く人脈がない状態でスタートすることになるので、いろんなイベントとか、繋がりを作っていくのが大事だと思います。
移住してから最初の数か月、私自身も不安な気持ちが大きかったので、積極的に人脈作り、繋がりづくりのためにイベントに参加したりしていました。
きっと周囲の人は、頼ったら助けてくれる人ばかりなので、まずはいろんな人に頼ってみてください。
あなたにとって”福井”はどんな場所か
“第二の故郷”にしていきたい場所です。
まだ移住して間もないですが、もっと人とのつながりやネットワークを作って、落ち着ける環境を作り上げていきたいです。