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最終更新日:2023年10月6日
令和5年度全国学力・学習状況調査の本市の結果について
令和5年度に実施した全国学力・学習状況調査の結果について、本市の概要をお知らせします。なお、本調査により測定できるのは、学力の一部であり、学校における教育活動の一側面に過ぎません。序列化や過度な競争につながらないように十分配慮したいと考えています。
<調査の目的>
○全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析する。
○学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善などに役立てる。
<調査の概要>
調査実施日:令和5年4月18日(火)
調査対象 :小学6年児童、中学3年生徒
調査内容 :教科に関する調査 国語、算数(小学6年)
国語、数学、英語(中学3年)
生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査
<調査問題>
こちら(国立教育政策研究所HP)(新しいウインドウが開きます)
<結果概要>
○教科に関する調査の結果、分析 教科概要へ
○質問紙に関する結果、分析 児童生徒質問紙結果へ
≪本市の平均正答率(%)≫
福井市 |
国 語 |
算数・数学 |
英語 |
小学校 |
71 |
66 |
ー |
中学校 |
73 |
57 |
50 |
教科概要
◇は成果と見られるもの ◆は課題と見られるもの
小学校国語に関する分析
◇14問中13問が国の正答率を上回っています。 ◇「話すこと・聞くこと」では、国の平均正答率を大きく上回っています。特に、必要なことを質問しながら聞き、話し手が伝えたいことや自分が聞きたいことの中心を捉えることが大変よくできています。 ◇「読むこと」では、目的を意識して、中心となる語や文を見付けて要約することがよくできています。 ◆「知識及び技能」に関する問題では、学年別漢字配当表に示されている漢字を文の中で正しく使うことや、情報と情報の関係を捉えたり、情報を関連付けて整理したりすることに課題があります。 ◆「書くこと」では、図表やグラフなどを用いて、自分の考えが伝わるように書き表し方を工夫して書く問題において、国の正答率を大きく上回っていますが、十分とは言えません。 ◆「読むこと」では、文章を読んで理解したことに基づいて、自分の考えをまとめる問題において、国の正答率を大きく上回っていますが、十分とは言えません。 |
小学校算数に関する分析
◇16問中15問が国の正答率を上回っています。 ◇すべての領域で国の正答率を上回っており、特に「A 数と計算」「D データの活用」では、5ポイント以上、上回っています。 ◇記述式の問題の平均正答率は、国を大きく上回っています。特に、求め方と答えを式や言葉を用いて記述し、その結果から条件に当てはまるかどうか判断することができています。 ◇「A 数と計算」では、( )を用いた式や、加法と乗法の混合した式を場面と関連付けて読み取ることができています。 ◆「A 数と計算」では、除法の筆算の仕組みの正確な意味理解に課題があります。 ◆「B 図形」では、図形の性質を活用したり、活用の内容を正確に表現したりすることに課題があります。 ◆「C 変化と関係」では、割合の意味を正確に理解し、様々な表現をすることに課題があります。 |
中学校国語に関する分析
◇15問すべてが国の正答率を上回っています。 ◇「我が国の言語文化に関する事項」及び「読むこと」では、文章を読んで理解したことなどを知識や経験と結び付け、自分の考えを広げたり深めたりすることができるかをみる問題において、国の正答率を10ポイント近く上回っています。 ◇「話すこと・聞くこと」では、聞き取ったことを基に、目的に沿って自分の考えをまとめることが大変よくできています。 ◆「知識及び技能」に関する問題では、文脈に即して漢字を書くことや、意見と根拠、具体と抽象など情報と情報との関係を理解することに課題があります。 ◆「書くこと」では、読み手の立場に立って、叙述の仕方などを確かめて、文章を整えて書く問題において、国の正答率を上回っていますが、十分とは言えません。 ◆「読むこと」では、観点を明確にして文章を比較するなどし、文章の構成や論理の展開、表現の効果について考えることに課題があります。 |
中学校数学に関する分析
◇15問すべての問題が国の正答率を上回っています。 ◇すべての領域で国の正答率を上回っており、特に「A 数と式」「C 関数」 「D データの活用」では、5ポイント以上、上回っています。 ◇記述式の問題の平均正答率は、国を大きく上回っています。特に、目的に応じて文字式を変形したり、その意味を読み取ったりして、事柄が成り立つ理由を説明することができています。 ◇平均無解答率は国より低くなっており、粘り強く考えようとする態度が見られます。特に、記述式の問題の平均無解答率は、国より5ポイント以上、低くなっています。 ◆「B 図形」では、空間における平面と点の正しい関係の理解に課題があります。 ◆「C 関数」では、反比例の意味理解に課題があります。 ◆記述式の問題では、正答率が50%を下回る問題も多く、自分の考えを正確に表現することに課題があります。 |
中学校英語に関する分析
◇17問中13問が国の正答率を上回っています。 ◇「聞くこと」では、6問中4問が国の正答率を上回っています。特に、社会的な話題の短い説明の要点を捉える問題において、大きく上回っています。 ◇「読むこと」では、6問中5問が国の正答率を上回っています。特に、知識・技能が大変よく身に付いています。 ◇「書くこと」では、5問中4問が国の正答率を上回っています。特に、自分の考えとその理由を書く問題において、大きく上回っています。 ◇「話すこと」では、5問中3問が国の正答率を上回っています。特に、日常的な話題に関して聞いたことについて、考えとその理由を述べ合う問題において、国を大きく上回っています。 ◇選択式の問題においては、無解答率が0%、または非常に低いです。 ◆日常的な話題について、自分の置かれた状況などから判断して、必要な情報を聞き取ったり、読み取ったりすることに課題があります。 ◆「読むこと」において、日常的な話題について、短い文章の概要を捉えることに課題があります。 ◆「書くこと」においては、5問中3問の無解答率が10%を超えています。特に、社会的な問題に関して読んだことについて、考えとその理由を書く問題の無解答率が高いです。 ◆「話すこと」では、コミュニケーションに支障をきたすような語や文法事項等の誤り(主語や動詞の欠落や語順の誤りなど)による誤答の割合が高いです。 |
※今後、課題については、学校において授業の改善と指導の充実を図っていきます。
児童生徒質問紙 結果
1 家庭生活について
(1)朝の生活 朝食を毎日食べている児童生徒の割合は8割を超えています。また、毎朝同じくらいの時刻に起床している児童生徒の割合は国を上回っています。 (2)学習時間 平日1日あたり1時間以上勉強している児童生徒の割合は国を下回っています。また、休日の中学生の学習時間は国を上回っています。 (3)読書 小中学生とも、平日、1日あたり10分以上読書をしている割合は国を下回っています。 |
※グラフは、選択肢〔当てはまる〕を選んだ児童生徒の割合を示しています。
(1)朝の生活
A 朝食を毎日食べている
B 毎日、同じくらいの時刻に起きている
(2)学習時間
A 平日、1日あたり1時間以上勉強をしている(学習塾や家庭教師等の時間も含む)
B 土曜日や日曜日、1日あたり2時間以上勉強をしている(学習塾や家庭教師等の時間も含む)
(3)読書
A 平日、1日あたり10分以上読書をしている(電子書籍の読書も含む。教科書や参考書、漫画や雑誌は除く。)
2 地域社会との関わり
(1)今住んでいる地域の行事に参加している 小中学生ともに、地域の行事に参加している割合が国を上回っています。 (2)地域や社会をよくするために何かしてみたいと思う 小中学生ともに、地域や社会をよくするために何かしてみたいと思う割合が国を上回っています。 |
※グラフは、選択肢〔当てはまる〕を選んだ児童生徒の割合を示しています。
(1)今住んでいる地域の行事に参加している
(2)地域や社会をよくするために何かしてみたいと思う
3 自分自身のことについて
(1) 自分には、よいところがある 小中学生ともに、自分には、よいところがあると感じている割合が国を上回っています。 (2) 人が困っているときは、進んで助けている。 中学生において、人が困っているときは、進んで助けている割合が国を上回っています。 |
※グラフは、選択肢〔当てはまる〕を選んだ児童生徒の割合を示しています。
(1)自分には、よいところがある
(2)人が困っているときは、進んで助けている
4 児童生徒質問紙と教科の平均正答率との関係について
次の質問について肯定的に回答した児童生徒の方が、各教科の平均正答率が高い傾向にあります。 (1)朝食を毎日食べている (2)読書が好き (3)自分には、よいところがある |
※グラフは、選択肢〔当てはまる〕を選んだ児童生徒の割合を示しています。
(1) 朝食を毎日食べている
【小学校】
【中学校】
(2)読書が好き
【小学校】
【中学校】
(3)自分には、よいところがある
【小学校】
【中学校】
ご家庭へのお願い
今年度の調査結果でも、これまで同様に子どもたちの家庭における生活習慣や学習習慣と各教科の平均正答率には関係があるという傾向が見られました。これからも家庭と学校がしっかりと連携を図っていくことが大切です。ご家庭においても、お子さまと生活のリズムや学習や読書の習慣、学校生活でがんばって取り組んでいることなどについて話し合うきっかけにしていただければと思います。
本市では、「学びをつなぐ・未来につなげる~『つながる』を大切にした学校づくり~」という学校教育方針のもとに、郷土福井に誇りを持ち、たくましく生きる子どもの育成を目指しています。地域社会や子どもを支える多様な人々など、様々な「人・もの・こと」と子どもの学びをつなぐことで学校教育を充実させ、子どもが主体的に未来を切り拓く力を育んでいきます。これからも、家庭や地域と学校教育とのつながりを大切にし、子どもたちの健やかな成長を共に支える学校でありたいと考えております。ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。
お問い合わせ先
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電話番号 0776-20-5350 | ファクス番号 0776-20-5344
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