平成30年度全国学力・学習状況調査の本市の結果について

最終更新日 2018年9月4日 印刷

 平成30年度実施された全国学力・学習状況調査の結果について本市の概要をお知らせします。なお、本調査により測定できるのは、学力の一部であり、学校における教育活動の一側面に過ぎません。序列化や過度な競争につながらないように十分配慮したいと考えています。

<調査の目的>
○全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析する
○学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善などに役立てる

 <調査の概要>
調査実施日:平成30年4月17日(火)
調査対象:小学6年児童、中学3年生徒
調査内容:・教科に関する調査 主として「知識」に関する問題(国語A、算数・数学A、理科)
               主として「活用」に関する問題(国語B、算数・数学B、理科)
     ・生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査

                 調査問題はこちら(新しいウインドウが開きます)

<結果概要>      
○教科に関する調査の結果、分析  【教科概要】へ
○質問紙に関する結果、分析    【質問紙結果】へ 

≪本市の平均正答率(%)≫ 

福井市

国語A

国語B

算・数A

算・数B

理科

小学校

77

59

67

57

65

中学校

79

65

73

54

73

 

【教科概要】◇は成果と見られるもの ◆は課題と見られるもの
≪小学校国語に関する分析≫ [ ]内は設問番号

 ◇日頃の学習の積み重ねの成果が現れ、A「主として『知識』に関する問題」は全て、国の正答率を上回っています。特に、文の中で漢字を正しく使う問題は全て、国の正答率を大きく上回っています。[A8ア~オ]

◇話合いの参加者として、質問の意図を捉える問題ができた児童は約86%いました。[B1一]また、学校生活の様々な場面で書く活動を取り入れているため、記述式の問題は国の正答率を大きく上回っています。[B1三、B2二、B3二]

◆文の中における主語と述語の関係などに注意して、文を正しく書く問題については、国の正答率を14ポイント上回っているものの、市の正答率は50%未満となっています。文の中での語句の係り方や語順などについて、機会あるごとに確認することが大切です。[A5]

◆文章を読んで理解したことに基づいて自分の考えをまとめたり、目的や意図に応じ、内容の中心を明確にして書いたりすることに指導の充実が求められます。[B1三、B2二]

≪小学校算数に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇「一直線が180°」であることを96%の児童が理解していました。[A5]

◇「32+40」の式を分配法則を用いた式で表現する問題では、70%以上の児童が正しく答えることができました。[B4(1)]

◆4つの文章から「12÷0.8」の式で求められるものを選択する問題では、「12×0.8」である文章を選ぶ誤答率が40%以上あり、小数の除法の意味を捉えることに課題が見られます。数値を数直線図など、目で見てわかる量に表現したり、小数を簡単な整数に置き換えて式を立てたりするなど、指導の充実が求められます。[A2]

◆メモの情報と棒グラフ等から総数や変化に着目しことばや数を用いて記述する問題の正答率は30%未満となっています。グラフから特徴を捉えることはできても、その特徴をことばや式、数で表現することに課題が見られます。数学的な表現や用語、記号、数、式を使って根拠を明確にして説明する場を多く設定することが大切です。[B3(1)(2)]

≪小学校理科に関する分析≫ [ ]内は設問番号 

◇海水と水道水を区別するために、2つの異なる実験方法から得られた結果を基に判断した内容を選ぶ問題は、約91%の児童が正しく答えることができました。[4(2)]

◇ 骨と骨のつなぎ目は「関節」であることは約89%の児童が正答し、国の正答率を約9ポイント上回っています。[1(3)]

◆一度に流す水の量と棒の様子との関係から、大雨が降って流れる水の量が増えたときの地面の削られ方を選び、選んだわけを書く問題の正答率は約25%と課題が見られます。原因と結果とを関係付けて捉えるなど実験結果を基に分析し、考察する力が求められます。[2(3)]

◆食塩を水に溶かしても全体の重さは変わらないことを、食塩を溶かして体積が増えた食塩水に適用して答える問題の正答率は約43%と課題が見られます。実際に重さをはかったり、絵や図等を用いて表現したりする指導が大切です。[4(3)]

≪中学校国語に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇基礎的・基本的な知識・技能の習得と定着に向けた取組の成果が現れ、A「主として『知識』に関する問題」は全て、国の正答率を上回っています。また、約半数の問題は国の正答率を約3ポイント以上上回っています。

◇B「主として『活用』に関する問題」も全て、国の正答率を上回っています。また、無解答率については、減少傾向にあります。

◆主語を明確にして、指定の語句を用いた適切な文を書く問題では、主語が明確でない解答をした生徒が約63%いました。文の成分の順序や照応など、文の構成について機会あるごとに確認することが大切です。[A8四2]

◆目的に応じて文章を読み、根拠を明確にしながら内容を整理して書くことに指導の充実が求められます。[B1三]

 ≪中学校数学に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇「等式S=1/2ah」をaについて解く問題では、国の正答率を約20ポイント上回っています。[A2(4)]

◇はじめの数がどんな整数であっても計算すればいつでも4の倍数になる説明を完成させる問題では、国の正答率を17ポイント上回っています。[B2(2)]

◆ 「ひし形は線対称な図形だが点対称ではない」という誤答を選んだ生徒の割合が約29%あり、国の正答率を下回りました。いろいろな平面図形を紙に写し取り、実際に折ったり回したり重ねたりする操作活動が必要です。[A4(1)]

◆ 2社の旅行プランからわかることを答える問題では、必要な情報を適切に選択し、事柄が成り立つ理由を数学的な表現を用いて説明する力が求められており、2つの設問とも正答率は20%未満となっております。また、無解答率は約15%でした。数学的な用語や記号を用いることの簡潔さ、明瞭さ、的確さなどのよさを感じつつ、用語・記号を「覚える」ことを目指すのではなく、「使える」ようにすることが大切です。[B5(1)(2)]

  ≪中学校理科に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇神経系の働きについての知識を問う問題の正答率は約82%と国の正答率を25ポイント上回っています。[5(1)]

◇初期微動継続時間の長さと震源からの距離の関係の知識と音の速さに関する知識を活用して答える問題の正答率は約97%でした。[7(3)]

◆植物を入れた容器の中の湿度が高くなる蒸散以外の原因を指摘する問題の正答率は約20%でした。考察において【新たな疑問】を見いだして実験を計画する際は、前の実験の結果や方法を分析して解釈し、妥当性を検討することが大切です。[9(2)]

◆風向の観測方法や記録の仕方に関する知識・技能を活用する問題の正答率は約41%でした。平面図から得た複数の情報を、空間的な広がりの中で捉えることに課題が見られます。様々な角度から、視点を移動して見せたり、考えさせたりする活動が大切です。[3(1)]

 ※今後、課題については、学校において指導の充実と授業の改善を図っていきます。

【質問紙結果】◇は成果と見られるもの ◆は課題と見られるもの
<児童生徒質問紙>

≪家庭生活≫ 
◇小中学生とも毎日、同じくらいの時刻に起きたり、朝食を食べたりする習慣が身に付いています。規則正しい生活習慣は体の健康だけでなく、心の健康にもつながります。

朝食を毎日食べている

朝食

毎日、同じくらいの時刻に起きている

起床 

≪家庭学習≫

◇家で、学校の宿題をしっかりとしている小中学生の割合が高いです。特に中学生では全国と比べて高くなっています。

◆家で、自分で計画を立てて勉強している小中学生の割合は全体的に低いです。特に小学生では全国と比べて低くなっています。 見通しを持って勉強する習慣を身に付けることは、物事に主体的に取り組む意欲や態度を育てることにもつながります。

家で、宿題をしている

宿題 

家で、自分で計画を立てて勉強している

計画

≪新聞・読書≫

◇小中学生ともに新聞を週に1回以上読んでいる割合は全国を大きく上回っていますが、近年、減少傾向にあります。

◇小学生で平日30分以上読書をする割合が昨年と比べて大きく上回っています。 また、小学生で平日全く読書をしない割合が全国よりも下回り、全体的に改善傾向が見られます。

◆中学生で平日全く読書をしない割合が全国よりも上回っています。思考力や想像力及び言語感覚を育むために、読書に親しむことは大切です。

新聞を週に1~3回以上読んでいる

新聞

平日に読書をする時間

読書

≪児童生徒質問紙と教科の平均正答率の関係≫

○「今までに受けた授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思いますか」「今までに受けた授業で、自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していたと思いますか」「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思いますか」という質問に肯定的に答えた小中学生のほうが、各教科の平均正答率が高い傾向にあります。

 今までに受けた授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思いますか  
 小学校                     中学校

自分から
 

今までに受けた授業で、自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していたと思いますか

 小学校                     中学校 
 発表

 学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思いますか

 小学校                     中学校 

 話し合い

○「家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話をしますか」「今までに受けた授業や課外活動で地域のことを調べたり、 地域の人と関わったりする機会があったと思いますか」「地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか」 という質問に肯定的に答えた小中学生のほうが、各教科の平均正答率が高い傾向にあります。

 家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話をしますか
 小学校                     中学校

 家での会話

今までに受けた授業や課外活動で地域のことを調べたり、地域の人と関わったりする機会があったと思いますか

 小学校                     中学校 

 地域関わり

地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がありますか

 小学校                     中学校   
 地域関心

<ご家庭へのお願い>

 今回の調査結果でも、これまで同様に子どもたちの家庭における生活習慣や学習習慣と各教科の平均正答率には相関関係があるという傾向が見られました。これからも家庭、学校がしっかりと連携を図っていくことが大切です。ご家庭においても、生活のリズムや学習の習慣についてお子さんと話し合う機会をもって実践していただきますようお願いします。

 また、授業への取り組み姿勢と各教科の平均正答率にも相関関係があると考えられます。具体的な項目は、以下のとおりです。

・学習課題の解決に向けて、自分で考え、自ら進んで取り組んでいたと思う

・自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していたと思う

・学級の友達との間で話し合い活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりできていると思う

以上の質問に対して、あてはまると答えた児童生徒の平均正答率が高いです。本市の小中学校においては、子どもたちが主体的に学習に取り組めるよう、授業改善に努めています。

 さらに、地域や社会への関心を高めることが、子どもたちによい影響を与えるという傾向は、これまで同様続いています。学校での出来事について話をしたり、地域と関わる行事に参加したり、地域や社会で起こっている問題を話題としたりするなど、これからも子どもたちが地域や社会と積極的に関わり合えるよう、ご家庭でも心がけてください。

 本市の小中学校では、社会の変化に対応できる、確かな学力、豊かな人間性、健康と体力などの「生きる力」を身に付けることができる教育活動の実現に努めています。また、目指す子どもの姿を家庭や地域と共有しながら、地域に根ざした学校教育を展開し、心身ともに健やかな子どもの成長を支えていきます。これからも、家庭・地域・学校による連携強化が図れますよう、ご理解とご協力をお願いします。

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