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最終更新日:2024年1月31日

アライグマ・ハクビシンについての注意事項


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アライグマ・ハクビシンはどこにでも生息している!

アライグマやハクビシンといった小動物(中獣類)はどういったところに生息していると思いますか?山際などにのみ生息していると思われがちですが、実は市街地にもたくさんの小動物が人間に見つからないように生息しています。

多くの人は「昔は集落に小動物なんていなかった」と言います。実際に、昔は人里に小動物が出てくることはほとんどありませんでした。
アライグマやハクビシンに限らず、野生動物にとって人間は最大の脅威です。
以前は、多くの人が山に入り、焚き木を切り出したり、山の恵みを採取したりしていたため、野生動物は人間が姿を現す山際を避けて山奥で生息していました。
つまり、山には目に見えない人間と動物の境界線(緩衝地帯)が形成されていたのです。
しかし、以前より山際が管理されず、荒れてしまった場所があることで、これまで形成されていた「見えない境界線」が失われてしまいました。
その結果、野生動物が人里に近づき、市街地へも姿を現すようになってしまったのです。
このことに加え、国外から持ち込まれ、ペットとして飼われていたアライグマが、無責任な飼い主によって放されて、野生化し、生息域を拡大しています。

では、小動物たちは、まちなかのどこに住み着いているのでしょうか?
市の中心市街地には足羽三山があり、足羽川、九頭竜川、日野川といった大きな河川が流れているため、自然が多く残っています。
特に、河川敷は植物が生い茂り身を隠す場所があるため、動物が生活しやすい環境にあります。
また、人が居住する建物であっても、小動物の住み家になることがあります。
たとえ、外観がきれいであったとしても、家の基礎部分にある通風口など、普段目に付かない場所が壊れていて、小動物が侵入し、住み着く被害も多数報告されています。 

この様に、私たちの身の回りには、数多くの小動物が生息し、私たちはそれらと共生しています。
一人ひとりがアライグマやハクビシンの生態を理解し、被害にあわないよう努めていくことが求められています。

小動物を見かけたときは

野生動物は基本的に人間を恐れているので、小動物から人間に襲いかかることはほとんどありません。
しかし、むやみに人間から近づくと、小動物も自分の身を守るために、噛みつくことがあります。
家屋の中に侵入されたり、畑を荒らされたりした場合であっても、大変危険ですので絶対に捕まえようとしないでください。
また、鳥獣保護管理法により許可を受けた方でなければ野生鳥獣を捕獲することはできません。

効果的な対策は

動物が出没する理由は二つです。

  1. 安心して食べられるエサがある。
  2. 自分の身の安全を確保できる場所がある。

「動物の対策=捕獲」というイメージを持つ方も多いかと思いますが、檻での捕獲はエサで動物を呼び寄せて捕獲するものです。
しかし、動物は市街地にも多く住み着いているため、むやみに捕獲檻を設置すると、被害を出している個体以外の動物も呼び寄せられて、被害を拡大するおそれがあります。

まずは、次のことに注意して小動物が来ない環境作りをしましょう。

  • 誘引物となる野菜くずや生ゴミを放置しない 
  • 不要な果実は取り除く
  • 庭や畑の雑草は刈り取り、木は剪定する
  • 自宅に劣化、損傷箇所がないか確認する

天井から動物の足音が聞こえたときは

小動物の被害を受けないためにも家屋の点検・メンテナンスは定期的に行ってください。
市に相談がある動物の家屋侵入被害の大半は、床下の通気口もしくは屋根の継ぎ目に穴が空いていた事が原因です。そういった穴は経年劣化等によるものと考えられます。
 アライグマやハクビシン等の頭骨の大きさは大人の握りこぶし一個分といわれており、頭が通る程度の穴が空いていれば小動物は体ごとねじ込んで侵入してしまいます。
点検の際には"握りこぶし一個分"を基準に行ってください。もし、出入り口になっている箇所であれば、周辺に足跡や体毛を残している可能性があります。また、握りこぶし一個分よりも小さい穴であったとしても、イタチが侵入したりする可能性もあるため警戒が必要です。
一度侵入されてしまうと天井裏をねぐらとします。そこで小動物は生活し、春先には子育てを始めます。事態が深刻化すると天井から糞尿が染み出てきて部屋に悪臭が充満し、最後には腐って抜けてしまったという例もあります。 

天井裏からドタドタという音がするので確認したら、動物が侵入している痕跡を見つけたという場合、小動物を確実に追い出した上で穴を塞がなければなりません。
当室で行っている方法としましては次の出入り確認トラップです。

※侵入できる穴を複数個発見した場合は出入り確認トラップを仕掛ける穴以外は完全に塞いでください。

  1. 穴を板で塞ぎ、中からは出られるが外からは入られない程度に板をブロックで押さえます。
  2. 夜、小動物が天井裏から、外壁と内壁の間を伝って床下から外に出ると、仕掛けた出入り確認トラップの板が倒れ音がします。
    これを確認したらすぐさま板を戻し、ブロックで二度と侵入されないようにしっかりと穴を塞ぎましょう。
  3. しっかり塞げば小動物といえども、侵入することは困難となります。
    しかし、なおも天井裏で音がする場合は(1)と(2)を繰り返し、音がしなくなったところを見計らって、侵入口を完全に塞ぎましょう。

なお、適当な板が無い場合は、新聞紙等を詰めたビニール袋を穴に詰めて出入りを確認することも出来ます。

お問い合わせ先

農林水産部 有害鳥獣対策室
電話番号 0776-20-5701ファクス番号 0776-20-5752
〒910-8511 福井市大手3丁目10-1 市役所本館5階 【GoogleMap】
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