ホーム くらし防災・消防救急「いざ!」という時の応急手当

最終更新日:2025年2月21日

「いざ!」という時の応急手当


ケガをしたら

消毒― 傷口の保護
傷口を水等で洗い流し、ガーゼや清潔なハンカチを当てて保護します。

熱傷


出血部をガーゼや清潔なタオルで強く圧迫し、心臓より高く上げます。

止血

 


固定― 骨折・ねんざ・打撲
安静にし、必要に応じて傘・ダンボール紙・大きめの雑誌を副木代わりに使用して固定します。
また、患部を冷やすことで痛みをやわらげます。
 

のどが詰まったら

のどに異物がつまった場合、咳は異物除去に最も有効なので出来るだけ咳を続けさせます。咳が弱くなったり、出来なくなったり、窒息が疑われる場合には、直ちに119番通報をするとともに身近にいる人が手当をしなければなりません。
窒息
 

背中を叩く(背部叩打法)
立っているか座っている場合は傷病者の頭を出来るだけ低くし、片手で傷病者の胸を支え、他方の手のひらの付け根で左右肩甲骨の間を力強く何度も連続して叩きます。
倒れている場合は傷病者を横向きにし、胸と上腹部を救助者の大腿部で支えて同様に叩きます。


胸腹部に圧迫を加える(腹部突き上げ法)
⑴ 立っているか座っている場合、傷病者を後ろから抱きかかえるような形で、上腹部の前で手を組み一方の手でへその位置を確認します。

⑵ もう一方の手で握りこぶしを作り、その親指側を傷病者のへそより少し上に当てます。

⑶ その上をへそを確認した手で握り、素早く手前上方に向かって圧迫するように突き上げます。

⑷ 明らかに妊娠していると思われる女性や高度な肥満者に対しては背部叩打法のみを行い、腹部突き上げ法は行いません。

⑸ 傷病者に反応がない場合、あるいは最初は反応があって応急手当を行っている際にぐったりして反応がなくなった場合には、直ちに通常の心肺蘇生の手順を開始しますが、その途中で口の中に異物が見えた場合で容易に取り除ける場合は異物を取り除いてください。(指を入れたりして無理には取りません。)

人工呼吸


乳児・幼児の場合
基本的には成人の場合と同じ要領で行います。
背部叩打


(心肺蘇生法)人工呼吸が入らない場合は、異物により気道が完全に閉塞していると考え、心臓マッサージを行います。


胸骨圧迫
 

火傷をしたら

冷却― 水道水で十分冷やします。衣類を着ている場合は、脱がずに衣類の上から冷やします。
熱傷を強く受けると水ぶくれができますが、水ぶくれが破れると細菌感染のおそれにつながりますので破らないようにします。
熱傷

急に倒れたら

1 周囲の安全を確認します。
 
2 傷病者に近づいて軽く肩を叩いて大きな声で呼びかけ、意識や反応があるかを確認します。
 
3 反応がない、判断に迷う場合は大声で人を呼び119番通報とAEDの手配をします。
 
4 胸とおなかの動きに注意して呼吸や反応の確認を行います。
 
5 胸骨圧迫
  呼吸がない、不規則、判断に迷う場合は心肺停止と判断してただちに胸骨圧迫を行います。
  このとき、感染防止として倒れている人の口と鼻に布やタオルがあればかぶせましょう。
 ⑴ 胸の真ん中にある胸骨の下半分に、片方の手のひらの付け根を置きます。
 ⑵ その手に他方の手を重ねますが、両手の指を互いに組むと、より力が集中します。
 ⑶ 重ねた両手で「強く、早く、絶え間なく」圧迫します。
 ⑷ 両肘をまっすぐに伸ばして手のひらの付け根の部分に体重をかけ、真上から垂直に傷病者の胸が約5センチ沈み込むようにしっかり圧
  迫します。
 ⑸ 1分間に100~120回のテンポで絶え間なく圧迫します。
 ⑹ 圧迫と圧迫の間(圧迫を緩めるとき)は、十分に力を抜き、胸が元の高さに戻るようにする。
 ⑺ 圧迫の強さが足りないと十分な効果が得られないので、しっかり圧迫することが重要です。
 
6 人工呼吸について
  人工呼吸を行うときは、感染防護具を使用しなくても感染の危険は低いといわれていますが、感染防護具を使用する方がより安心です。
  人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合は、人工呼吸を行ってください。人工呼吸をためらう場合は、胸骨圧
 迫だけを行い、人工呼吸を省略してもよいです。
  ただし、窒息や溺水による心停止、小児・乳児の心停止では、人工呼吸と胸骨圧迫を組み合わせた心肺蘇生を行うことが望まれます。
 ⑴ 片手を額に当て、もう一方の手の人差し指と中指の2本をあご先(骨のある硬い部分)に当てて、頭の後ろにのけぞらせ、あご先を上
  げ(頭部後屈あご先挙上)、気道確保します。
 ⑵ 気道を確保したまま、額に当てた手の親指と人差し指で傷病者の鼻をつまみます。
 ⑶ 自分の口を大きく開けて傷病者の口を覆って密着させ、傷病者の胸が上がるのを見てわかる程度の量の約1秒かけて吹き込みます。
 ⑷ 一度口を離し、同じ要領でもう一回吹き込みます。
人工呼吸
 
7 AEDが到着したならすぐに電源を入れ(ふたを開けることで電源が入る機種もあります。)、音声指示に従います。
  AEDは必ず地肌に貼り、電源は切らないでパッドも貼ったままにしておいてください。
 注意点
 ⑴ 傷病者の胸が濡れているとき
   電極パッドを貼る部位とその周囲の水分をタオル等で拭き取ってから電極パッドを貼ります。背中や床は濡れていても問題ありませ
  ん。
 ⑵ 胸に貼り薬があり電極パッドを貼る際に邪魔になるとき
   貼り薬にはニトログリセリン製剤や喘息薬などがあります。貼られている場合ははがして、肌に残った薬剤を拭き取ってから電極パ
  ッドを貼ります。
 ⑶ 心臓ペースメーカーや除細動器を埋め込む手術を受けているとき
   胸の皮膚が盛り上がっており、下に固いものが触れるので分かります。そのときは、心臓ペースメーカーや除細動器の出っ張りのある
  部分を避けて電極パッドを貼ります。
 ⑷ 下着が邪魔をするとき
   電極パッドを貼る位置に下着があった場合には、下着をずらして(ワイヤーが入っているブラジャー等を無理に脱がす必要はありません。)正しい位置に貼ります。その際、できる限り人目にさらさないように
  配慮します。
   
AED
 
 
8 救急隊に引き継ぐか、倒れた人の意識や呼吸が戻るまでAEDを併用した胸骨圧迫を続けます。
胸骨圧迫
 
 
 
 
 

お問い合わせ先

消防局 救急救助課
電話番号 0776-20-3998ファクス番号 0776-20-3119
〒918-8237 福井市和田東2丁目2207 【GoogleMap】
業務時間 平日8:30~17:15

メールでのお問い合わせはこちら

ページ番号:070992