最終更新日:2020年1月23日
土壌分析の実施
土壌分析を受け付けています
福井市では市内の園芸農家を対象に土壌分析を行っています。野菜など園芸作物の生育不良は、肥料の過不足や土壌の栄養バランスの偏りによって発生することがあります。作付け前に土壌分析を行うことで、適切な施肥設計、土壌の栄養バランスの調整など対策を練ることができます。
対象
対象者 | 福井市内に居住する園芸農家、福井市内に事務所又は事業所を置く農業法人、 福井市内の集落営農組織 |
対象作物 | 野菜、花卉、果樹(スイートコーン、未成熟豆類、落花生、イモ類を含む) |
対象圃場 | 対象者が園芸作物を栽培する圃場(普通畑、樹園地、水田) |
申し込み方法
受付場所 | 福井市園芸センター 住所:福井市串野町1-30 |
連絡先 | 電話番号 0776-83-0265 |
受付日時 |
月曜日から金曜日(祝日及び年末年始※を除く) ※12月28日から翌年の1月3日までの日には受付できません。 午前8時30分から午後5時15分まで |
申し込み方法 |
土壌分析依頼書(PDF形式 133キロバイト)を記入し、 (土壌分析依頼書は窓口にも置いてありますが、 |
分析料金 | 無料 |
分析項目
pH (H₂O) |
土壌の酸性・アルカリ性を示しています。 一般に適正範囲はpH6.0から6.5ですが、作物により好適pHが異なります。 |
EC (電気伝導度) |
土壌中の肥料成分、特に窒素の量の目安となります。 |
有効態りん酸(P₂O₅) |
植物の生長・開花結実に関わり、品質向上に影響を与えます。 過剰障害は出にくいと言われていますが、亜鉛や鉄、マグネシウム欠乏を 誘発する場合があります。 |
交換性石灰 (CaO) |
pHの値に影響を与えます。 過剰な場合、カリウムやマグネシウムの欠乏症を誘発します。 不足すると、生長組織の発育不全、細根の減少を生じます。 |
交換性苦土 (MgO) |
葉緑素の主成分で光合成に関与しています。 不足すると葉が黄化するなどの症状が現れます。 |
交換性加里 (K₂O) |
光合成やデンプンの蓄積などの生理作用に関与します。 過剰の場合、病害発生の助長、品質、食味の低下、 マグネシウム欠乏を誘発します。 |
硝酸態窒素 (NO₃-N) |
植物のタンパク質生成に関わり、生育、収量、品質に最も影響します。 過剰の場合、生育障害、品質・食味の低下、病虫害に罹りやすくなります。 |
CEC(陽イオン交換量) |
土壌が持つ肥料の保持力を示します。 粘土質土壌や、腐植が多い土壌ほど高い値になります。 |
腐植 |
土壌中に存在する有機物の量を示しています。 貯蔵養分、土壌団粒の形成、CECの値に関与しています。 |
結果通知
通常、結果の通知までには依頼した日から1から2週間程度かかります。
ただし、依頼が集中する時期や分析項目数、依頼数によってはさらに時間をいただく場合がございます。
ご依頼の際はお早めにお願いします。
分析結果がまとまりましたらご連絡致しますので、園芸センターまでお越しください。
FAXやメールでの通知を希望される方は、依頼書に記入するか、依頼時にお申し付けください。
土壌の採取方法
作土層(0から15センチメートル)から対角線上の5か所以上を選び、採土します。
土の表面には肥料が溜まっていることがありますので、表面から1から2センチメートルは採土しないでください。
また、圃場の端は避けてください。
・施肥設計のために分析する場合は、できるだけ耕起した後で採土してください。
・栽培中の土壌の分析を依頼する場合は、施肥部分を避け、株間などから採土してください。
・生育不良のために分析する場合は、生育不良株、良好株それぞれの株元の根域の土を採土してください。
・果樹園土壌では、代表的な樹を5から6本程選定し、樹冠先端から30センチメートルくらい内側の2から3か所について、
表土(約0から20センチメートル)と下層土(約30センチメートルから50センチメートル)から採土してください。
採土は200グラム程で十分です。検体が複数ある場合は、通し番号を振るなど区別できるようにしてください。
採取方法については下図を参考にしてください。
平坦地 対角線の5か所以上採土します。 |
傾斜地 上部→中部→下部から3から4箇所採土します。 |
畑地 表層を薄く取り、V字の溝の側面に沿って採土します。 |
果樹園 作土と下層土の両方を採土します。 |
お問い合わせ先
農林水産部 園芸センター
電話番号 0776-83-0265 | ファクス番号 0776-83-1342
〒910-3145 福井市串野町1-30 【GoogleMap】
業務時間 平日8:30~17:15
ページ番号:007864