平成31年度全国学力・学習状況調査の本市の結果について

最終更新日 2019年9月4日 印刷

 平成31年度実施された全国学力・学習状況調査の結果について本市の概要をお知らせします。なお、本調査により測定できるのは、学力の一部であり、学校における教育活動の一側面に過ぎません。序列化や過度な競争につながらないように十分配慮したいと考えています。

<調査の目的>
○全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握・分析する
○学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善などに役立てる

 <調査の概要> 

調査実施日:平成31年4月18日(木) 

調査対象:小学6年児童、中学3年生徒

調査内容:・教科に関する調査  国語、算数   (小学6年)

                国語、数学、英語(中学3年)

     ・生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査
                 調査問題はこちら(新しいウインドウが開きます)

<結果概要>      
○教科に関する調査の結果、分析  【教科概要】へ
○質問紙に関する結果、分析    【質問紙結果】へ 

≪本市の平均正答率(%)≫

福井市 国語 算数・数学 英語
小学校 71 69
中学校 77 68 60

  

【教科概要】◇は成果と見られるもの ◆は課題と見られるもの
≪小学校国語に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇日頃の学習の積み重ねの成果が現れ、全ての問題で国の正答率を上回っています。特に、言語事項に係る問題は全て、国の正答率を大きく上回っています。  [1四(1)(2)、3四]

◇話し手の意図を捉えながら聞き、自分の考えをまとめる記述式の問題は、国の正答率を10ポイント以上上回っています。また、学校生活の様々な場面で書く活動を取り入れているため、国と比較して、無解答率は大きく下回っています。 [3三]

◆目的や意図に応じて、自分の考えの理由や根拠を明確にし、まとめて書く問題では、与えられた3つの条件を満たして解答していない児童が多く見られました。国語の授業等において、条件を満たして書く活動を充実させることが大切です。[1三]

◆「(調査の)対象」という漢字を正しく書けた児童は、50%を下回っています。同音異義語の使い分けについて、指導の工夫が求められます。[1四(1)ア]

≪小学校算数に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇14問中12問が国の正答率を上回っています。特に、長方形を直線で切った図形の中から台形を選ぶ問題では、約95%の児童が理解しています。[1(1)]

◇わり算の「割られる数」と「割る数」に、ある数をかけたり割ったりして、計算しやすい式にして計算する問題では、国の正答率を大きく上回っています。[3(3)]

◆数や式を多面的に考察し、数学的な表現を使って説明できた児童は約35%です。必要な条件を明確にして説明する活動について、指導の工夫が求められます。[3(2)]

◆加法と乗法が混合した整数と小数の式を、計算の順序についてのきまりを理解して計算する問題の正答率が、約63%でした。式の中の数の意味を明確にして、言葉で表現できるようにするなど、指導の工夫が求められます。[2(4)]

≪中学校国語に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇10問中9問が国の正答率を上回っています。特に、学校生活の様々な場面で書く活動を取り入れている成果が、記述式の問題の正答率の高さや無解答率の低さに現れています。

◇文章に表れているものの見方や考え方について、自分の考えをもつ問題の解答率は約94%でした。今後も、自分の感じたことや考えたことを書く活動を継続的に取り入れることが大切です。[1三]

◆封筒の書き方を理解して書く問題の正答率は国を大きく上回っていますが、住所より宛名を大きく書けた生徒は20%を下回っています。メール等の利用が進み、手紙を書いたり受け取ったりする機会が減っていますが、国語の学習を生かして、職場体験のお礼状など、機会を捉えて、実際に手紙を出す活動を充実させることが求められます。[1四]

◆話合いの話題や方向を捉えて自分の考えをもつ問題に課題が見られます。よいモデルを参考に話合いの仕方を学び、それを生かして実際に話合いを行うことに指導の充実が求められます。[2三]

 ≪中学校数学に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇日頃の学習の成果が現れ、全ての問題で国の正答率を上回っています。                        

◇事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明する問題では、国の正答率を大きく上回っていますが、約51%の正答率は高いとは言えません。図やグラフなどを使って説明するなどの指導の充実が求められます。[6(2)]

◆資料の傾向を的確に捉え、判断理由を数学的な表現を用いて説明できた生徒は、50%を下回っており、無解答率は10%を上回っています。相手の意見を批判的に考察したり、代表値の必要性や意味を理解するために日常生活の場面を利用したりすることに指導の充実が求められます。[8(2)]

◆グラフ上のある2点のy座標の差が何を意味しているのかを選ぶ問題の正答率は50%を下回っています。表・式・グラフなどを活用して問題を様々な解き方で考え、それぞれの解き方の共通点や相違点、よさについて考える活動を設定する必要があります。[6(1)]

  ≪中学校英語に関する分析≫ [ ]内は設問番号

◇21問中19問が、国の正答率を上回っています。特に、与えられた情報に基づいて、3人称単数現在時制の肯定文を正しく書く問題では、国の正答率を13ポイント以上上回っています。[9(3)(2)]

◆まとまりのある英語を聞いて、英語で適切に応じる問題[4]と、資料を読んで、自分の考えを書く問題[8]は、どちらも国の正答率を7ポイント以上上回っていますが、問題の条件に合っていない解答をした生徒の割合も全国と比較して5ポイント以上上回っています。まとまりのある文章を聞いたり読んだりして理解することにとどまらず、そこで何を問われているのか、どのように応じるか、ということについても指導していくことが求められます。

◆2つのピクトグラム案を比較して、どちらがよいか理由とともにまとまりのある文章で書く問題の正答率は2.2%でした(全国は1.8%)。無解答率は3%と少なかったものの、コミュニケーションに支障をきたすような語や文法事項の誤りがある解答をした生徒の割合は約46%でした。「書こう」とする意欲の高い生徒は多いので、自分の考えを伝えるために正しい英語で表現する力をつける指導をしていくことが求められます。[10]

 ※今後、課題については、学校において指導の充実と授業の改善を図っていきます。

【質問紙結果】◇は成果と見られるもの ◆は課題と見られるもの
<児童生徒質問紙>

≪家庭生活≫

◇小中学生とも毎日、同じくらいの時刻に起きたり、朝食を食べたりする習慣が身に付いています。規則正しい生活習慣は体の健康だけでなく、心の健康にもつながります。

朝食を毎日食べている

朝食

毎日、同じくらいの時刻に起きている

起床 

≪新聞・読書≫

◇小中学生ともに、新聞を週に1回以上読んでいる割合は全国を大きく上回っています。しかし、情報化の発達により、減少傾向にあります。

◇小学生で平日30分以上読書をする割合が、昨年と比べて大きく上回っています。また、小学生で平日全く読書をしない割合が全国よりも下回り、全体的に改善傾向が見られます。

◆中学生で、平日全く読書をしない割合が全国よりも上回っています。読書は「考える力」「感じる力」「想像する力」「表す力」を高め、人生をより深く生きていく上でも大切です。今後、少しでも時間を見つけて、新聞や読書からも自分に必要な情報を取捨選択し、活用していく力が必要とされます。

新聞を週に1~3回以上読んでいる

新聞

平日に読書をする時間

読書

≪地域社会≫

◇地域社会と関心をもつ児童生徒の割合が高く、学校と地域との連携が充実していることがうかがえます。今後、学校の授業など様々な場面で、地域と関わる機会をもつことで、児童生徒の自己有用感を高めたり、地域に対する誇りをもたせたりすることにつながっていきます。

今住んでいる地域の行事に参加している

 地域行事

地域や社会をよくするために何をすべきか考えたことがある   
 地域良く

≪児童生徒質問紙と教科の平均正答率≫

○ 「今までに受けた授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思いますか」、「今までに受けた授業で、自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していたと思いますか」、「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思いますか」という質問に、肯定的に答えた小中学生のほうが、昨年度同様、各教科の平均正答率が高い傾向にあります。

 今までに受けた授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思いますか  
 小学校                     

 自ら小

 中学校

 自ら中
 

今までに受けた授業で、自分の考えを発表する機会では、自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していたと思いますか

 小学校                     

 工夫小

 中学校 
  工夫中

 学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思いますか

 小学校

 考え小                     

 中学校 

 考え中

 

○ 「家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話をしますか」という質問に肯定的に答えた小中学生のほうが、各教科の平均正答率が高い傾向にあります。

 家の人(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話をしますか
 小学校

  話し小                    

 中学校

  話し中

<ご家庭へのお願い>

今年度の調査結果でも、これまで同様に子どもたちの家庭における生活習慣や学習習慣と各教科の平均正答率には相関関係があるという傾向が見られました。これからも家庭、学校がしっかりと連携を図っていくことが大切です。ご家庭においても、生活のリズムや学習の習慣についてお子さんと話し合う機会をもって実践していただきますようお願いします。

 また、授業への取り組み姿勢と各教科の平均正答率にも相関関係があると考えられます。具体的な項目は、以下のとおりです。

・学習課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思う

・自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組立てなどを工夫して発表していたと思う

・学級の友達との間で話し合い活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思う

以上の質問に対して、あてはまると答えた児童生徒の平均正答率が高くなっています。本市の小中学校においては、子どもたちが主体的に学習に取り組めるよう、日々、授業改善に努めています。

 さらに、地域や社会への関心を高めることが、子どもたちによい影響を与えるという傾向は、これまで同様続いています。学校での出来事について話をしたり、地域の行事に参加したりするなど、これからも子どもたちが地域や社会と積極的に関わり合えるよう、ご家庭でもご協力いただきますようお願いします。

 本市の小中学校では、社会の変化に対応できる、確かな学力、豊かな人間性、健康と体力などの「生きる力」を身に付けることができる教育活動の実現に努めています。また、目指す子どもの姿を家庭や地域と共有しながら、地域に根ざした学校教育を展開し、心身ともに健やかな子どもの成長を支えていきます。これからも、家庭・地域・学校による連携強化が図れますよう、ご理解とご協力をお願いします。

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