最終更新日:2024年11月6日
薬剤耐性(AMR)対策
薬剤耐性とは
薬剤耐性とは、微生物(細菌、ウイルス、真菌など)による感染症に対し、抗微生物剤が効きにくくなる、又は、効かなくなることを言います。こうした耐性を持った細菌やウイルスが増えると、従来の薬剤が効かなくなることから、これまでは感染し発症しても軽症で回復できた感染症の治療が困難になり重症化・死亡に至る可能性が高まります。
薬剤耐性は微生物全般で問題となっておりますが、特にこの薬剤耐性をもつ細菌が1980年代以降、世界中で増えてきています。抗微生物薬のうち、主に細菌に対して効果があるものを抗菌薬と言いますが、今後も抗菌薬が効かない感染症が増加していくことが予想されています。
薬剤耐性をもつ細菌(薬剤耐性菌)を増やさないためには
一人ひとりが、抗菌薬に対する正しい知識を持ち、正しい使い方をすることで、薬剤耐性を広げないようにすることが重要です。
抗菌薬はウイルスには効きません!!
- まずは、感染しないことが重要です。感染を予防するため、日ごろから、手洗い、アルコール消毒、マスクの着用、うがいなどに努めましょう。
- 通常“風邪”といわれる感染症の原因はウイルスであるため、ウイルス由来の風邪には抗菌薬はききません。不要な抗菌薬の処方につながることのないよう医療機関においては医師に詳しく自分の症状について説明してください。
- 細菌由来の感染症と診断され、抗菌薬が処方された際には、適切に使用することが重要です。例えば、「この薬は必ず5日間、飲み切ってくださいね」と医師から指示された薬を症状が軽くなったからといって途中で止めてしまったことはありませんか?また、「1回2錠を飲んでください」などと指示された薬を、勝手に1回1錠に減らして服用したことはありませんか?
医薬品は、医師や薬剤師の指示から外れた使い方をすると、十分な効果が期待できません。特に抗菌薬については、こうした不適切な使い方をすると新たな耐性菌が出現するリスクが高まります。抗菌薬を服用する際は、医師や薬剤師の指示を守って適切な量を適切な期間、服用しましょう。
また、以前に処方された抗菌薬が残っていても、それを自己判断で服用することはやめましょう。似たような症状でも、原因となる細菌が異なる場合がありますし、たとえ、同じ細菌だとしても、中途半端な抗菌薬の使用は、耐性菌を増やす原因になりかねません。
減らそう!薬剤耐性~薬剤耐性を防ぐために私たちができること~(内閣官房内閣感染症危機管理総括庁)(PDF形式 1,634キロバイト)
日本における薬剤耐性への取り組みについて
厚生労働省ホームページにて、抗微生物薬適正使用の手引きや薬剤耐性対策アクションプラン等多種の薬剤耐性に関する情報が掲載されています。
薬剤耐性(AMR)対策について(厚生労働省)<外部リンク>(新しいウインドウが開きます)
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