最終更新日:2025年1月15日

アルコールと健康


適度な飲酒は、気分をリラックスさせ、ストレス解消にもなりますが、飲みすぎるとアルコール依存症や生活習慣病、がんのリスクを高めるなど、体に様々な悪影響を与えます。適量の目安やお酒による健康障害を理解し、お酒と上手に付き合いましょう。

あなたの飲んでいる量はどのくらい?

厚生労働省が示している適正飲酒の量の目安は、1日平均純アルコール量20g程度です。純アルコール量20gは概ね下記の表のとおりです。

アルコール画像

※ ただし、個人差があり、体質的にお酒に弱い人や女性、高齢者はアルコール分解に時間がかかるので、適量もこれより少なくすべきと推奨されています。
※ 厚生労働省の健康日本21において、生活習慣病のリスクを高める純アルコール摂取量は、男性40g以上、女性20g以上とされています。

アルコール量の計算式
お酒の量(ml)×[アルコール度数(%)÷100]×0.8
(例) ビール中びん1本 500(ml)×[5(%)÷100]×0.8=20(g)

※あなたの飲酒を見守る「アルコールウォッチ」(厚生労働省)
飲んだお酒の種類と量を選ぶと、自動で純アルコール量とアルコール分解時間をチェックできます。

(外部リンク)
アルコールウォッチ(厚生労働省)

あなたの健康を守る飲酒ルール

胃や肝臓に急激に負担がかかるようなお酒の飲み方は避けましょう。

お酒を飲むときは下記を心がけ、健康に配慮した飲酒を心がけましょう。

1 飲酒は1日20グラム以下にする

2 女性や高齢者、顔が赤くなる体質の人は少なめにする
3 たまに飲んでも大酒しない
4 飲酒前、飲酒中に水や食事をとる

5 寝酒は控える
6 週に2日は休肝日を設ける
7 療養中、服薬後はお酒を飲まない
8 入浴・運動・仕事の前はお酒を飲まない
9 妊娠・授乳中はお酒を飲まない
10 アルコール依存症者は生涯断酒する
11 定期的に健診を受ける

多量飲酒がもたらす健康障害

高血圧
多量飲酒は、血圧を上げ、高血圧を引き起こします。高血圧の状態が続くと心臓や脳へも負担がかかり、心疾患や脳血管疾患へとつながります。

慢性膵炎
膵臓の中の消化酵素が活性化され、膵臓から分泌される膵液が膵臓そのものを溶かしてしまいます。慢性膵炎が進行すると、すい臓がんのリスクも高まります。

アルコール性肝障害
アルコール性脂肪肝やアルコール性肝炎、さらに悪化すると肝硬変を発症します。また、肝臓がんのリスクも高まります。

がん
世界保健機関(WHO)は、飲酒が口腔がん、咽頭がん、喉頭がん、食道がん、肝臓がん、大腸がん、乳がんの原因になると認定しています。

急性アルコール中毒
短時間で多量飲酒をすると、肝臓でアルコール分解が追いつかず、血中アルコール濃度が急激に上昇し、意識混濁や昏睡、嘔吐や低血圧など様々な症状が現れます。
アルコール依存症
多量飲酒を長期にわたって続けることにより発症する精神疾患の一つです。お酒をやめたくてもやめられない、飲む量をコントロールできない等の症状により、仕事や家庭など生活面に大きな支障をきたします。

関連情報
厚生労働省「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」

 

お問い合わせ先

福祉健康部保健衛生局 健康管理センター
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