最終更新日:2025年7月16日
化学物質過敏症をご存じですか?
化学物質過敏症ポスター(PDF形式 639キロバイト)化学物質過敏症とは?
化学物質過敏症とは、洗剤、柔軟剤、アルコール消毒剤、芳香剤など、私たちが日常的に使用している製品に含まれる化学物質に反応して、頭痛や倦怠感、不眠など、さまざまな症状が現れる疾患です。一度発症すると、極めて微量の化学物質にも敏感に反応するようになります。
この疾患は、名前にあるとおり「過敏」に反応する点で、アレルギーに似ています。最初にある程度の量の化学物質にさらされることで、アレルギーでいう「感作」に近い状態になり、その後、同じ物質に少量でも再度曝露されると症状が出現します。場合によっては、最初に曝露された物質とは異なる化学物質に対しても症状が出ることがあり、これは「多種化学物質過敏症」と呼ばれます。
(厚生省長期慢性疾患総合研究事業アレルギー研究班「化学物質過敏症~思いのほか身近な環境問題」パンフレットより引用)
主な症状
化学物質過敏症の症状は人によって異なり、どの化学物質に、どの程度曝露されることで症状が出るかには個人差があります。
主な症状には以下のようなものがあります。
- 自律神経障害:発汗異常、手足の冷え、頭痛、疲れやすさなど
- 内耳障害:めまい、ふらつき、耳鳴り
- 気道障害:のどの痛み、口の渇き
- 循環器障害:動悸、不整脈、血流障害
- 免疫障害:皮膚炎、喘息、自己免疫異常
- 運動器障害:筋力低下、筋肉痛、関節痛、震え
- 消化器障害:下痢、便秘、吐き気
- 眼科的障害:目の粘膜の刺激、視力障害、ピントが合わない
- 精神的障害:不眠、不安、うつ状態、原因不明の不調
原因となる主な化学物質
以下のような製品や物質が、化学物質過敏症の原因となることがあります。
- 香料を含む日用品(洗剤、柔軟剤、消臭剤、芳香剤など)や化粧品
- 殺虫剤、虫よけスプレー、農薬
- 接着剤、塗料、建材、排気ガス、暖房器具からの燃焼ガス など
ご理解とご協力のお願い
化学物質過敏症の方は、特定の化学物質に近づくだけで、頭痛や吐き気などの症状を引き起こすことがあります。皆さまが日常的に使っている香り付きの製品が、周囲の方にとって体調を悪化させる原因になっているかもしれません。
公共の場や人が集まる場所では、とくに香料(香水や整髪料など)の使用について、周囲の方々へのご配慮をお願いいたします。
<私たちにできること>
・化学物質過敏症について正しく理解する
・公共の場など人が集まる場所では、香料の使用量に配慮する
・柔軟剤・洗剤・シャンプー、香水などを使用する場合は、過度な使用量にならないようにする
相談窓口
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