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最終更新日:2019年10月16日

⽔害時も感染症予防が大切です


⽔害時の感染症予防について

台⾵により家屋等への浸⽔被害が発⽣した場合、衛⽣環境が不良となり、感染症や⾷中毒がまん延する恐れがありますので、次のとおり、消毒をする必要があります。

被災した家屋の清掃⽅法

感染症予防のためには、 清掃 と 乾燥 が最も重要です。

屋外の場合

基本的には、屋外(床下や庭)の消毒は不要です。

床下浸⽔の場合

  1. 家の周囲や床下などにある⽔や汚泥をかき出し、不要なものは⽚付ける。
  2. 床下は、新聞紙や雑⼱等で吸⽔し、⾵通しを良くして⼗分に乾燥させる。
    (扇⾵機などで強制的に換気することも良い。)
  3. ⽔で流せるところは、泥などの汚れをよく洗い流す。


※屋外や床下の消毒のために消石灰を使用することがありますが、もし、どうしても消毒のために消⽯灰を取り扱う必要がある場合は、素⼿で触らず周囲の安全に留意しましょう。消⽯灰は、強アルカリ性のため、直接触った場合、皮膚炎を起こしたり、⾵で⾶散し、⽬に⼊った場合、結膜炎や失明することがあります。

床上浸⽔の場合

  1. ⽔が引いた後、濡れた畳や家の中の不要なものを⽚付ける。
  2. 汚れた家具や床・壁などは、⽔道⽔でよく洗い流すか⽔拭きをして乾燥させる。
  3. ⾷器類や調理器具などは、⽔洗いして汚れを洗い流し、消毒液や熱湯で消毒する。
  4. 冷蔵庫や⾷器棚などは、汚れをきれいにふき取った後、消毒液で消毒する。
  5. ⽔に濡れた電気配線や家電製品は、安全のため専⾨家の点検を受けてから使⽤する。

消毒液対象と使い⽅

汚染の程度がひどい場合や長時間浸水していた場合は、できるだけ次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤など)を使用してください。

対象物が、色あせ、腐食などにより次亜塩素酸ナトリウムが使用できない場合は、消毒用アルコール、塩化ベンザルコニウム(逆性石けん)を使用してください。

消毒場所に適した消毒液

消毒場所


消毒液

食器類・流し台・浴槽 家具類・床

次亜塩素酸ナトリウム

(家庭用塩素系漂白剤でも可)

0.02%に水で薄める。(薄め方下記参照)

  1. 食器用洗剤と水で洗う。
  2. 希釈した消毒液に5分漬けるか、消毒薬を含ませた布で拭き、その後よく水洗い・水拭きする。
  3. よく乾燥させる。

0.1%に水で薄める。(薄め方下記参照)

  1. 泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きをしてから、十分に乾燥させる。
  2. 調整した液を浸した布などでよく拭く。
  3. 金属面や木面など色あせが気になる場所は水で2度拭きする。
消毒用アルコール

希釈せず、原液のまま使用する。

  1. 洗剤と水で洗う。
  2. アルコールを含ませた布で拭く。

※70%以上のアルコール濃度のものを使用すること。

※火気のあるところでは使用しない。

希釈せず、原液のまま使用する。

  1. 泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
  2. アルコールを含ませた布で拭く。

※注意事項は左に同じ。

10%塩化ベンザルコニウム

(逆性石けん)

0.1%に水で薄める。(薄め方下記参照)

  1. 泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
  2. 調整した液を浸した布などでよく拭く。

0.1%に水で薄める。(薄め方下記参照)

  1. 泥などの汚れを洗い流すか、雑巾などで水拭きしてから、十分に乾燥させる。
  2. 調整した液を浸した布などでよく拭く。

消毒薬の水での薄め方

  • 次亜塩素酸ナトリウム 0.02%:
    500mlのペットボトル1本の水にキャップ半分(2ml)の台所用塩素系漂白剤(原液5%)を加える。
  • 次亜塩素酸ナトリウム 0.1%:
    500mlのペットボトル1本の水にキャップ2杯(10ml)の台所用塩素系漂白剤(原液5%)を加える。
  • 塩化ベンザルコニウム 0.1%:
    500mlのペットボトル1本の水にキャップ1杯(5ml)の塩化ベンザルコニウム(原液10%)を加える。

清掃作業時の注意点

傷口からの感染を防ぐために

  • 丈夫な⼿袋や底の厚い靴などを着⽤しましょう。
  • ⻑袖など肌の⾒えない服装を着⽤しましょう。
  • 怪我をした場合は、傷⼝を流⽔で洗浄し、消毒しましょう。
  • 特に深い傷や汚れた傷は、破傷⾵になる場合があるので医療機関に受診しましょう。
  • ⽬に異物が⼊った場合は、⽬を洗浄し、医師へ相談しましょう。

土ほこりへの対応

⼟ほこりが⽬に⼊って結膜炎になったり、⼝から⼊ってのどや肺に炎症を起こすことがあります。

  • ゴーグルとマスクを着⽤しましょう。
  • 作業後は⼿をよく洗いましょう。

熱中症に注意しましょう

台⾵が過ぎ去った後は、気温が上がることがあります。
また、⾁体的・精神的な疲労により、いつもより体調を崩しやすい可能性があります。
こまめな⽔分補給と休憩をし、無理をしないようにしましょう。

食中毒にも注意しましょう

  • ⽣⽔は、飲⽤に適した⽔を飲みましょう。
  • 浸⽔した井⼾や受⽔槽については、安全と衛⽣を点検してから使⽤しましょう。
  • ⽔に浸かった⾷品や停電により保存温度が保てなかった「要冷蔵・冷凍⾷品」は⾷べずに廃棄しましょう。
  • 避難所等での⾷品はできるだけ早く⾷べ、残った場合は廃棄しましょう。
  • 発熱、下痢、腹痛などがあった場合は、早めに医療機関に受診しましょう。

参考資料

浸水した家屋を清掃される方へ浸水した家屋を清掃される方へ(PDF形式 271キロバイト)

清掃作業をされる方へ清掃作業をされる方へ(PDF形式 86キロバイト)

浸水した家屋の感染症対策浸水した家屋の感染症対策(PDF形式 950キロバイト)

(暫定版)一般家屋における洪水・浸水など水害時の衛生対策と消毒方法(日本環境感染学会のページへ)

お問い合わせ先

福祉健康部保健衛生局 地域保健課(保健予防係)
電話番号 0776-33-5184ファクス番号 0776-33-5473
〒918-8004 福井市西木田2丁目8-8 【GoogleMap】
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