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最終更新日:2025年4月1日

保健所で感染症(HIV、B型・C型肝炎、梅毒、性器クラミジア)の検査を実施しています


保健所でできる感染症検査

福井市保健所では、無料・匿名でHIV検査、B型・C型肝炎 、梅毒、性器クラミジアの検査を受けることができます。

HIV/エイズについて
B型・C型肝炎について
梅毒について
性器クラミジアについて
保健所での検査について

HIV(エイズ)について

日本での報告は減少傾向ですが、HIV感染を知らずにエイズを発症して、初めて気づいたというケースが新規HIV感染者の3割を占めています。
HIV感染に特徴的な症状はありません。検査を受けて早期に発見し、早期に治療を開始することが大切です。
感染の初期は検査でも分からないため、感染の可能性のある機会から3か月以上経過してから検査を受けてください。

・HIV=ヒト免疫不全ウイルス
・AIDS(エイズ)=後天性免疫不全症候群(HIVに感染することで発症)

感染経路や症状

感染経路
HIVは感染者の血液、精液、膣分泌液、母乳などに多く含まれます。
感染経路は性行為による感染、血液を介した感染、母子感染の3つです。
現在最も多い感染経路は性行為による感染です。精液や膣分泌物に多く含まれたHIVがセックスによってできた、膣やペニスの粘膜などの微細な傷から侵入して感染します。また男性同士のセックスやアナルセックスにより性器と接触する腸管粘膜は、傷つきやすいため出血する可能性が高くなります。そのためHIVが侵入しやすく感染リスクが高くなります。

予防
コンドームを正しく使用することが有効です。
不特定多数との性交渉を控えましょう。

症状
〔感染初期(HIV感染から2~6週間)〕
HIV感染者の50~90%に症状が出ます。インフルエンザに似た症状で、発熱、リンパ節が腫れる、咽頭炎、皮疹、筋肉痛、頭痛、下痢等の症状が現れます。しかしこの症状は数週間程度で症状が消えてしまい5~10年程の無症状期に入ります。症状が軽度で、すぐに症状が落ち着くため、風邪やインフルエンザと自己判断してしまい、気付かないことも多いです。

〔無症状期(5~10年程)〕
免疫は徐々に弱まっていくため、感染から数年~10数年は特に症状もない沈黙の期間があります。その期間を無症状期と呼びます。(人によっては短期間でAIDS(エイズ)を発症する場合もあります。)
時間をかけて免疫が弱まり、AIDS(エイズ)を発症すると普段はかかりにくい様々な病気(日和見感染症)が併発します。症状も多様でいくつも併発します。

〔AIDS(エイズ)の発症〕
代表的な症状として急激な体重の減少、著しい寝汗、下痢等が続くといったものがあげられます。適切な治療を行わなければ数年で死に至ることがあります。

治療
抗HIV薬などの適切な治療を継続することで、今まで通りの日常生活を送ることができます。

関連サイト

エイズについて詳しくはこちら(公益財団法人 エイズ予防財団のページへ)

B型・C型肝炎について

日本人の肝炎の多くは、肝炎ウイルス感染によるウイルス性肝炎です。ウイルス性肝炎では、B型・C型肝炎ウイルス感染によるものが多く、国内最大級の感染症とも言われています。この病気では、肝炎ウイルスに感染することにより、肝臓に炎症が起き、徐々に肝臓の働きが悪くなります。一部の方では、倦怠感、食欲不振、吐き気、黄疸(皮膚などが黄色くなること)などの症状が出ることがありますが、全く症状が出ないことも少なくありません。そのため、長期間治療せずに放置しておくと、肝硬変や肝がんなどにも進行する可能性があります。しかし、肝炎は、早期に発見し、適切な治療を行うことにより、病気の進行を防ぐことができます。
感染の初期は検査でも分からないため、感染の可能性のある機会から3か月以上経過してから検査を受けてください。B型・C型肝炎ウイルス検査で陽性(HBs抗原が陽性またはHCV抗体が陽性)となった場合は、すみやかに精密検査を受けましょう。

感染経路や症状

感染経路
陽性者が使用したカミソリや歯ブラシを使用すること等による血液感染や性交渉のほか、出産時の母子感染もあります。
予防
B型肝炎の予防にはワクチンが有効です。
コンドームを正しく使用することが有効です。
不特定多数との性交渉を控えましょう。
症状
B型肝炎の場合は、感染後1~6週間で全身倦怠感、食欲不振、褐色尿(ウーロン茶の様な尿)、黄疸などが出現します。中には症状が軽く気が付かない場合や、逆に激しい肝炎を起こす場合があります。
C型肝炎の場合は、倦怠感や疲れやすい、食欲不振などの自覚症状がある場合もありますが、自覚症状がほぼないという場合も多いです。
治療
抗ウイルス薬での治療など、状態により様々な治療方法があります。検査で陽性になった場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

梅毒について

現在、梅毒の感染報告者数が全国的に増加しています。
梅毒は性感染症の一つです。感染に気付かないまま進行することがありますので、検査を受けて早期に発見し重症化を防ぐことが大切です。

感染経路や症状

感染経路
梅毒の病原体は、精液、膣分泌液、血液、傷口からの浸出液などの体液に含まれており、それらの体液が非感染者の粘膜や傷口と直接接触することで感染します。
特に多い感染経路は、性器や肛門、口などの粘膜を介する性的な接触(セックス、アナルセックス、オーラルセックス)となっています。
性的接触以外にも、妊娠中の女性が感染することで胎児に感染する母子感染があります。
感染の初期は検査でも分からないため、感染の可能性のある機会から2か月以上経過してから検査を受けてください。

予防
・コンドームを正しく使用することが有効です。
・不特定多数との性交渉を控えましょう。

症状
第1期:感染後1か月で、感染した場所(性器・肛門・口など)に、しこりやただれなどができます。 治療しなくても数週間で症状は消えますが、治ったわけではありません。
第2期:感染後3か月程度経つと、手のひらや足の裏などに発疹ができます。
第3期:治療しないままでいると、無症状のまま進行し、やがて心血管や神経にも異常が現れるようになります。
症状がある場合は、医療機関(皮膚科・泌尿器科・婦人科等)を受診しましょう。

治療
抗菌薬が有効で早期に治療をすれば完治できます。

妊娠中
梅毒に感染しても未治療の場合、胎盤を通して胎児に感染し、胎児死亡・新生児死亡に至る可能性があります。早期治療が大切です。

関連サイト

梅毒について詳しくはこちら(厚生労働省ホームページ)(新しいウインドウが開きます)

性器クラミジアについて

性器クラミジアは、性感染症の中でも多い感染症です。
症状が軽く、気が付かないうちに他の人にうつしてしまいます。
感染の初期は検査でも分からないため、感染の可能性のある機会から1か月以上経過してから検査を受けてください。

感染経路や症状

感染経路
性行為が主な感染経路ですが、性器以外の性行為(オーラルセックス)による口腔・咽頭への感染もあります。また、分娩時の産道感染もあります。
感染に気が付かないまま放置していると、女性の場合は不妊や子宮外妊娠の原因になることもあります。

予防
・コンドームを正しく使用することが有効です。
・不特定多数との性交渉を控えましょう。

症状
性器クラミジアは感染していても無症状で、自覚症状に乏しいことも多くあります。
男性:排尿痛、尿道からの分泌物
女性:おりもの変化、膣内の痛み・痒み、下腹部痛

治療
抗菌薬が有効で早期に治療をすれば完治できます。

妊娠中
妊娠中に感染しても、きちんと治療をすれば母子感染は防止できます。未治療の場合、出産時に産道で感染し、肺炎や結膜炎になる可能性があります。

関連サイト

性器クラミジアについて詳しくはこちら(厚生労働省 ホームページ)(新しいウインドウが開きます)

保健所での検査について

検査内容
HIV(エイズ)、B型・C型肝炎、梅毒の検査は血液検査で実施します。
性器クラミジア検査は尿検査で実施します。(尿道に感染しているかが分かります。咽頭クラミジア等の検査はできません。尿道以外の感染が疑われる場合は、医療機関での検査が必要です。)

対象者
(1)かつ(2)に該当する方
(1)福井市にお住まいの方(ただし、HIV検査は居住地を限定しません)
(2)感染の可能性のある機会から下記の期間以上経過している方
HIVの検査を希望される方・・・・・・・・・・3か月
B型・C型肝炎の検査を希望される方・・ ・・・3か月
梅毒の検査を希望される方 ・・・・・・・・・2か月
性器クラミジアの検査を希望される方 ・・・・1か月

留意点
・検査は全て予約制です。必ずWEB又は電話でのお申込みをお願いします。
・検査当日に体調不良等でキャンセルする場合は、ご連絡をお願いします。

検査の流れ
検査の流れ(PDF形式 524キロバイト)(新しいウインドウが開きます)

日程

午前検査 午後検査 夜間検査
毎月1回程度 火曜日 毎月1回程度 火曜日 毎月1回程度 木曜日
9時20分~10時40分 14時~15時40分 17時~18時40分
  • 1人あたり20分程度です。
  • 検査の結果は、1週間後に再度来所していただき、お伝えします。

予約方法
ふくeネット(WEB予約)又は電話(33-5184)でのご予約になります。
ふくeネットでのご予約はこちら。受付は検査日から3開庁日前まで。

その他
・検査は無料・匿名で受けることができます。
・最大4つの検査を同時に受けることができます。
・福井市保健所は看護学生等の実習・研修を受け入れています。検査時や結果説明時に同席させていただくことがあります。

結果説明

検査の時にお渡しする「検査申込控」を必ずご持参ください。
お忘れの場合、結果をお伝えすることはできません。
なお、検査結果証明書等の発行はしておりません。

お問い合わせ先

福祉健康部保健衛生局 地域保健課(保健予防係)
電話番号 0776-33-5184ファクス番号 0776-33-5473
〒918-8004 福井市西木田2丁目8-8 【GoogleMap】
業務時間 平日8:30~17:15

メールでのお問い合わせはこちら

ページ番号:026292