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最終更新日:2009年5月25日

清水地域の文化財 睦月神事


しみずっペディア 睦月神事

 睦月神事(むつきしんじ・むつきじんじ)は、賀茂神社(福井市加茂町)に4年に一度奉納される神事芸能です。


1.概要
 睦月神事は、賀茂神社に4年に一度奉納される神事芸能で、新年にあたって天下泰平、国家安穏、五穀豊穣を神に祈願するものです。起こりは定かではありませんが、約800年前、鎌倉時代から引き継がれてきたと伝えられています。昭和53年に国の重要無形民俗文化財に指定されている、全国でも有数の伝統行事です。
 かつては、志津庄の賀茂神社の氏子八か村が二村ずつ組んで、まわり番で毎年交代で行っていましたが、多額の費用や多くの子どもの参加を必要とすることから、毎年行うことができなくなり、現在は大森町だけが4年に一度とり行っています。
 奉納は、旧正月の2月14日に行われてきましたが、近年はすぐ後の日曜日に行われています。最近では、平成19年2月18日に行われました。また、明治の初めまでは、賀茂神社の拝殿で奉納されていましたが、大森の旧家の座敷、集会所を経て、現在は睦月神事会館で行われています。


2.神事の様子
 神事の年には、大森町は大人も子どもも総動員となります。2月初めから深夜に及ぶ練習を積み重ねて本番に臨みます。
 当日の次第は、侍太鼓(ふれ太鼓)に始まり、賀茂神社参拝、丈揃(たけそろえ…服装を整える)、扇本、神輿渡御(扇本をはやして気勢をあげた後、神事会館まで神輿とともに、獅子舞・奴・はやしなどが練り歩く)、明神参り(神事会館への練り込み)、油おしと張りもの(神事の祭場の決定)、祝いの中(本舞、米俵四俵の上で子どもが舞う)もどき(本舞のまね)、ささら(ささらを振り鳴らして舞う)、さいやいや(一人舞)、扇本(若者によるメインイベント。祭詞とはやしが交互に続く見せ場)、祝詞奏上、神輿還幸(賀茂神社へ)となっています。


3.変化
 睦月神事は長く続いているので、舞やはやしの節は少しずつなまったり略したりしているところもあるそうです。


4.交通アクセス
 4年毎に開催される睦月神事を行う睦月神事会館へは、京福バス茱崎線「大森」停留所を下車、徒歩すぐ。なお、この会館は、普段は開館していません。
 ※睦月神事会館は、国指定の重要無形民族文化財の睦月神事の奉納と伝承を核とした地域住民の研修と交流の場を整備することにより、農村の活性化を図ることを目的に建設されました。


5.周辺

  • 睦月神事会館(大森町)
  • 清水西公民館 (大森町)
  • 清水西小学校 (大森町)
  • 旧清水総合支所(小羽町)
  • 地域活性化施設(平尾町)

睦月神事会館周辺図(pdf)


6.参考文献など

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