最終更新日:2024年2月1日
住まいの雪対策について
住まいの雪対策について、克雪住宅や屋根雪下ろしに関する情報を提供しています。
豪雪地帯
福井市は豪雪地帯対策特別措置法により豪雪地帯に指定されています。また、他の積雪地域に比べ雪質が重い特徴があります。近年は年ごとの積雪量の変化が大きく、大雪の時には短期間にまとまった積雪があるため、除雪が追いつかず、建物の倒壊や、雪下ろし作業中の事故などの被害が生じています。2018年(平成30年)福井豪雪では、昭和56年豪雪以来の37年ぶりの記録的な大雪が発生し、災害救助法が適用されています。
克雪住宅
克雪(こくせつ)住宅とは、屋根の雪下ろしの必要が無いように工夫された住宅です。克雪住宅に住むことで、雪下ろしの負担から解放され、危険な屋根雪下ろしが不要になることから、冬期間の住環境が大きく向上します。
耐雪型 | 自然落雪型 | 消融雪型 | |
---|---|---|---|
特徴 | 住宅の構造を強くして雪を屋根上に載せておく。 | 屋根雪を少しずつ滑落させて雪荷重を減らす。 | 屋根雪を熱エネルギーを利用して融かす。(散水方式、放熱パネル方式など) |
建設費 | × 構造耐力を大きくするため、建設費用が増大する |
○ 敷地に余裕があれば、屋根の勾配や材質を考慮することで計画できる |
△ 融雪のためのパネルや配管等の設備費用がかかる |
維持費 | ○ 維持費は不要 |
○ 維持費は不要 |
× 融雪装置の運転費用や維持保全の費用がかかる |
敷地 | ○ 貯雪場は不要 |
× 貯雪場が必要 |
○ 貯雪場は不要 |
リフォームの可否 | × 基礎を含む建物全体の構造を強くする必要があるため、大がかりな工事になる |
△ 屋根の勾配や材質を改良することで落雪させることができるが、敷地に余裕が必要 |
○ 既存の屋根に融雪のためのパネルや配管等の取付が可能 |
その他 | 柱や壁の位置、間取りに配慮が必要 想定以上の積雪があった場合は雪下ろしが必要 |
落雪による事故防止への配慮が必要 落雪しにくい場合、塗装の塗り替え等が必要 |
融雪水の凍結によるつららの危険性がある |
雪に強い家づくりの手引き
福井県では、克雪住宅を計画する際の参考となるよう、克雪住宅のタイプ別に計画の要点や注意事項を解説した「雪に強い家づくりの手引き」を作成・公表しています。
・雪に強い家づくりの手引き(平成13年版)
・雪に強い家づくりの手引き(平成30年概要版)
・雪に強い家づくりの手引き(最深積雪量、垂直積雪量 平成30年データ更新)
屋根の雪下ろし
屋根の雪下ろし中の事故に注意してください!
・雪下ろしは、一人ではなく、複数人で作業しましょう。
・作業時は、ヘルメットや命綱などの装備を整えましょう。
地域ぐるみ雪下ろし支援事業
冬季に自力で屋根雪下ろしが困難なひとり暮らし等高齢者を対象に、雪下ろし費用の一部を助成しています
・地域ぐるみ雪下ろし支援事業(地域包括ケア推進課のページ)
雪下ろし安全10箇条
国土交通省では、除雪作業中の事故における要因として最も多い屋根からの転落事故のほか、転倒事故、除雪機による事故、屋根から落雪による事故、水路等への転落事故、発症などの防止のための注意事項を「雪下ろし安全10箇条」として取りまとめています。
・雪下ろし安全10箇条
雪への対策
【アプローチ、設備機器の雪対策】
敷地内のアプローチに積もった雪や設備機器(ボイラー、室外機等)に積もった雪の除雪に多くの労力や時間を費やすことが多々あります。アプローチを短くすることやアプローチと車庫等を兼ねて除雪の手間を少なくすること、設備機器や燃料置き場に屋根を取り付けたり壁で囲むことで、除雪の労力を減らすことができます。自動車等も雪に埋もれてしまうと、お出かけの際に除雪の手間が発生しますので車庫等の検討が必要です。
【貯雪場の確保】
屋根の雪下ろしをする場合や自然落雪型住宅の場合は、敷地内の適切な位置にゆとりある貯雪スペースが必要です。その他の場合も貯雪スペースがあると大雪が降った際の除雪時に雪を貯めることができ便利です。
【軒樋破損の対策】
軒樋が屋根雪の巻きだれにより引っ張られて破損する被害が多くみられます。樋を取り付ける位置や材料強度の高いものを使用することによって、ある程度防ぐことができます。
【玄関まわりの計画】
降雪時の玄関は、雪の付着した傘、コート、靴が置かれ混雑しますので、これらを収納する場所が必要となります。また、玄関の外にポーチや庇を設けておくと、コートに付着した雪を払ったりできて便利です。自転車等が雪に埋もれてしまわないように置き場等の検討も必要です。
【物干し場の設置】
冬季は天候が悪く屋外での物干しがあまりできませんので、室内で行うことが多くなります。専用の屋内物干し場があると便利です。脱衣洗面室と洗濯場を一か所にまとめて少し広めにし、兼用するのも一つの方法です。
災害に便乗した悪質商法に注意!
豪雨、台風、地震、大雪など大規模な災害の後は、便乗した悪質商法等のトラブルが発生する傾向にあります。豪雨等の被害を調査すると告げ、調査後、本来必要ないのに「○○が壊れているから工事が必要」、「保険を利用すれば実質的に無料で修理できる」などと契約を迫る業者とのトラブルが多く発生しています。
お問い合わせ先
建設部 住宅政策課
電話番号 0776-20-5571
〒910-8511 福井市大手3丁目10-1 市役所本館4階 【GoogleMap】
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