最終更新日:2025年11月19日
大阪大学と福井市が共同制作!ナッジ理論を活用した自治会加入促進ポスター公開
福井市と大阪大学の学生団体「大阪大学行動経済学研究会」は、行動経済学の知見を活用し、自治会加入を促進するための啓発ポスターを共同で制作しました。
この取組は、福井市のナッジの普及促進を担う若手職員有志チーム「福井市ナッジ・ユニット」と、行動経済学のスペシャリストである大竹文雄教授を中心に学生が集まり結成された「大阪大学行動経済学研究会」との共同事業として進められたもので、自治会未加入者の行動プロセスを分析し、加入に至らない要因(ボトルネック)を明らかにすることから始まりました。
| ※ナッジ理論とは ナッジ(nudge…そっと後押しする)とは、行動科学の知見の活用により人々が自分や社会にとってより良い選択を自発的にとれるように手助けする政策手法のことです。 このナッジ理論は2017年にノーベル経済学賞を受賞したことで大きな注目を集めています。 詳細は環境省ホームページ「ナッジとは?」をご参照ください。 |

研究会では、福井市民を対象としたアンケート調査結果を分析。その結果、防災への関心は高い一方で、自治会が担う防災活動についての認知度が低いことがわかりました。これを踏まえ、ポスターには防災に関する情報を盛り込むこととし、複数の案を作成。視覚的にわかりやすく、行動を促す工夫を施しました。
研究会から提案された複数の案には、
- 「約7割の世帯が自治会に加入している」
- 「このままでは自治会活動が継続できなくなる」
- 「あなたの家族を守るのはご近所の助け合い」
このメッセージは、家族の安全・安心という個人にとって最も重要な価値に対して自治会が大きな役割を果たしていることを印象付けるものです。また、地域住民同士が互いに助け合う「互恵性の関係」にあることを伝える内容となっています。
このほか、研究会は加入手続きの煩雑さが自治会加入の障壁となっていることに着目し、福井市に対してオンライン申請フォームの新設を提案。これにより、ポスターに掲載されたQRコードを読み取ることで、スマートフォン等から簡単に自治会加入手続きが可能となりました。
完成したポスターは、2025年11月中旬に福井市内の各自治会に配布されます。
- 「福井市ナッジ・ユニット」の取組は福井市ホームページにて公開しています。
- 「大阪大学行動経済学研究会」の取組は公式Instagramで発信しています。
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