最終更新日:2024年10月18日
女性の健康づくり
女性の健康には女性ホルモンが大きく関わってきます。そのため、女性の心身はライフステージや妊娠・出産といったライフイベントによって繊細に変化し、ライフステージごとに注意すべき病気や症状も異なります。充実した人生を送るためには、こころもからだも健康であることが求められます。自分のからだについて正しい知識を持ち、体からのサインを見逃さないようにすることがとても大切です。
この機会に、自分自身やパートナーの健康について見つめなおし、生涯を通じて健康で明るく充実した日々を自立して過ごすための一歩を踏み出しましょう。
女性のライフステージと健康
女性のからだは、女性ホルモンの影響によって変化します。各時期のこころとからだの特徴を確認しましょう。
画像:厚生労働省 女性の健康づくり推進懇談会資料
思春期
「思春期」は初潮を迎え、からだが子どもから大人へ成長していきます。しかし、からだの成長に比べてこころの成長が未熟でアンバランスになることもあります。こころとからだが不安定な時期だからこそ、からだや性について正しい知識を知り、健康的な生活習慣を身につけましょう。
成熟期
「成熟期」は女性ホルモンが盛んに分泌し、心身ともに成熟した時期です。就職、結婚、出産など、様々なライフイベントにより生活が大きく変化します。結婚や出産について、自分でライフプランを立て、選べる時代になりました。しかし、その選択ができるのも健康なこころとからだがあってこそです。日々の忙しさに追われ、気になる症状を放置してしまうことがないよう注意しましょう。
様々な女性特有の病気も、この時期から増えてきます。ふだんの健康管理に気を付け、定期的に健診(検診)を受診したり、気になる症状があれば産婦人科専門医を受診しましょう。
更年期
老年期
女性ホルモンの分泌が停止し、からだの様々な部分で老化が進行します。内臓機能が低下し、しわやしみができ、白髪が増え、骨がもろくなってきます。これらの変化は普段の心がけや生活習慣によって、その出方とスピードに個人差があらわれます。若い時以上に健康に気をつけましょう。また、気分がすぐれないときは無理をせず、医療機関を受診しましょう。
生理への理解を深めよう
生理は女性の健康状態を知らせる大切な指標です。女性は思春期に初めての月経を迎え、その後閉経前までほぼ一定の周期で生理が訪れます。しかし心身に大きな異変・不調が起こると生理も影響を受けて乱れるので、生理の状態は健康の大切な指標となります。もし、周期や経血量などに変化があれば、病気を知らせるサインかもしれません。自己判断せず産婦人科を受診しましょう。下記の場合は受診をおすすめします。
- 生理がない
- 生理周期が乱れる
- 出血量が極端に少ない、多い、期間が短くなったり長引いたりする
- 生理痛がひどい
- 生理の3~10日前に体調がすぐれない
更年期って何が起こる?
更年期とは40代に入ってしばらくしてから閉経後数年くらい期間です。一般的には50代前後に閉経を迎えます。このころになると、女性ホルモンの分泌が減少し、これに伴って心身に様々な更年期症状があらわれます。症状の代表的なものは、閉経に至るまでの月経異常です。周期が短くなったり、長い間生理が来なかったりします。他にもほてり、のぼせ、発汗、冷え、肩こりなど、症状の出方や程度は人によって様々です。症状には個人差が大きく、全く感じない人もいれば、いくつか重なって、日常生活にも支障をきたすほどの強い症状が現れる人もいます。
女性の健康づくりのポイント
バランスよく食べましょう
1日3食、栄養バランスのとれた食事をとりましょう。「主食」(ごはん、パン、麺類)のほかに、タンパク質を中心としたメインの「おかず」(肉、魚など)と、野菜、きのこ、海藻類をプラスしましょう。これらに加え、「牛乳・乳製品」と「果物」をとり、女性に不足しがちな栄養素(カルシウム、ビタミンD,B6,B12,C、タンパク質)を摂取しましょう。
運動を無理なく続けましょう
「やせ」も「肥満」も要注意
無理なダイエットによる「やせ」は、無月経や低体温などの原因によります。食事や運動などの生活スタイルを見直し、BMI(体重kg÷身長m÷身長m)18.5以上25.0未満を指標に体重のコントロールに気をつけましょう。また、「やせ」や妊娠中の過度な体重制限は赤ちゃんにも大きな影響がありますので、注意が必要です。
「肥満」は生活習慣病の原因になるばかりでなく、ホルモンの分泌のリズムを狂わせ、月経不順や不妊の誘因になることもあります。
からだを冷やさないようにしましょう
季節を問わず手足の先が冷える「冷え性」は女性に多くみられます。冷えるとからだの免疫力が落ち、月経不順などの原因にもなります。また冬でも丈の短いスカートなどを履き、素足でいると将来的に不妊などの影響が出てくるので、10代から注意しましょう。
夏の冷房のある部屋では1枚羽織るなど衣服に注意する、冬はからだをあたためる、食べ物を積極的にとる、シャワーだけでなく湯船につかるなど、普段から、身体を冷やさないようにしましょう。
排便・排尿は健康の指標です
便秘は健康の大敵です。便秘の原因は様々ですが、朝食をとり、栄養バランスに気をつけ適度な運動をすることで便秘を予防することができます。また、頻尿や尿漏れなど排便に関するトラブルがあれば早めに受診しましょう。
喫煙は大きなリスクを伴います。また、お酒は控えめにしましょう
喫煙は美容や健康の大敵であり、妊娠・出産や子どもの成長にも悪影響を及ぼします。また飲酒の機会があるときは、「控えめ」を心がけ、飲みすぎたり習慣化しないようにしましょう。
子宮がん検診、乳がん検診を受けよう
女性には特有のがんがあります。その中でも死亡率が高いのが「子宮がん」と「乳がん」です。若年化が進み、20~40歳代で発症するケースが急増しています。定期的に健診を受けることによって早期発見・治療することができます。
福井市に住民票がある20歳以上の女性に子宮頸がん検診の受診券、40歳以上の女性に乳がん検診の受診券をお送りしています。詳しくはこちらをご覧ください。
また、受診券を紛失した場合などは、再発行ができます。再発行申請書の記入が必要になりますので、希望される方は、健康管理センターへお越しください。
女性の健康相談窓口
女性の健康についての情報提供サイト「女性の健康推進室ヘルスケアラボ」
お問い合わせ先
福祉健康部保健衛生局 健康管理センター
電話番号 0776-28-1256 | ファクス番号 0776-28-3747
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