ホーム > 観光・文化・イベント > 文化 > 文化財保護 > 「越前海岸の水仙畑 下岬の文化的景観」のご案内
最終更新日:2022年4月1日
「越前海岸の水仙畑 下岬の文化的景観」のご案内
越前海岸の水仙畑 ガイドマップ
下岬の文化的景観の見どころ
下岬地区は越前水仙発祥の地といわれており、昭和初期には組合を組織して盛んに水仙の出荷を行うようになりました。水仙畑は集落周辺の棚田跡や傾斜地、そして集落から離れた海成段丘上、海岸沿いの斜面に広がっています。また水仙畑には棚田の石積みやイチョウ、ミカンの木が見られ、かつては様々な生業があったことを感じさせてくれます。
下岬の文化的景観を構成する重要な構成要素には、以下のようなものがあります。(MAP番号はガイドマップに対応)
斜面に広がる水仙畑
昔は根菜類の畑や桑畑だった傾斜地に、自生していたニホンズイセンを株分けして水仙畑が広がっていきました。イチョウの木が所々にあり、畑の境界の目印、水仙の日除け・風除けとして機能しています。
福井市浜北山町・居倉町・赤坂町・城有町・八ツ俣町
棚田跡の水仙畑
古くから傾斜地に石積みをして棚田を作り、稲作が行われてきましたが、減反政策や水仙の特産化などにより、現在ではほとんどが水仙畑になりました。石積みには地元ガラガラ山産出の石が使われています。
福井市浜北山町・居倉町・赤坂町・城有町・八ツ俣町
浜北山町集落(MAP 1)
高台に等高線に沿うように家が立ち並び集落を形成しています。どの家も日本海を望むように建てられており、美しい夕日を眺めることができます。
福井市浜北山町
居倉町集落(MAP 2)
海に面した傾斜地に広がる居倉町には漁港があり、古くから半農半漁の生活が行われてきました。かつてはウニ漁で栄え、現在もワカメ漁などが行われています。
福井市居倉町
城有町集落(MAP 3)
標高約300mの場所に広がる城有町集落は山林資源に恵まれ、昔は炭焼きが盛んでした。現在は杉の植林が行われています。
福井市城有町
立上川(MAP 4)
浜北山町後背の山地を水源とし、日本海へと注ぐ立上川。かつては棚田を潤す用水として欠かせない存在でした。
福井市浜北山町
居倉大川(MAP 5)
居倉町後背の山地を水源とし、居倉町集落内を通って日本海へ注ぐ居倉大川。川沿いの傾斜地や棚田は水仙畑の眺望スポットです。
福井市居倉町
清水川(用水路)(MAP 6)
春日神社辺りを水源とし、集落の上水、棚田を潤す用水として使われました。石積みの用水路が残っています。
福井市居倉町
ため池(MAP 7)
この地域は水はけの良い地盤で渇水になることが多く、棚田で水稲が行われていた頃は、多くのため池がありました。
福井市居倉町21-4-3
春日神社(浜北山町)(MAP 8)
浜北山町の氏神。正月の厄払いの餅撒き神事や秋季例祭の神楽奉納などの伝統行事が行われています。
福井市浜北山町12-2
春日神社(居倉町)(MAP 9)
居倉町の氏神。正月の餅撒き神事、春祭の「朝宮様」等、特徴的な祭事が行われています。堅牢地神「けろりんさん」が合祀されています。
福井市居倉町79-38
八幡神社(MAP 10)
城有町の氏神。この地域で古くから信仰されてきた薬師如来像を御神体とする薬師神社を合祀しています。
福井市城有町31-1
神明神社(MAP 11)
八ツ俣町の氏神。昔は雨乞いや雨祝い、風祭などの祭事が行われていたそうです。
福井市八ツ俣町52-5
観音寺(MAP 12)
真言宗智山派の寺院。本尊の大日如来像は平安時代の作で県指定文化財です。
福井市浜北山町11-7
常円寺(MAP 13)
天台真盛宗の寺院。当町の中世以来の旧家である山本九郎右衛門家の菩提寺です。
福井市居倉町42-47
禅海寺(MAP 14)
曹洞宗の寺院です。境内には室町時代の石造五輪塔や宝篋印塔が残されています。
福井市居倉町39-9
専西寺(MAP 15)
真宗三門徒派の寺院。奈良時代の僧・泰澄が開創した寺院が始まりとされ、泰澄の絵像も伝わります。
福井市城有町68-13-1
専慶寺(MAP 16)
真宗三門徒派の寺院です。
福井市八ツ俣町51-8
御清水跡(MAP 17)
昭和20年代まで集落の上水として使われました。脇には石造の不動明王像などが安置されています。
福井市浜北山町15-12
足見滝(MAP 18)
落差18mの滝。夏には滝行が行われており、注連縄が張られています。市指定天然記念物。
福井市浜北山町60-10
鯨穴(MAP 19)
奥行35mの海食洞。昔は漁師たちの待機場などとして使われていたそうです。市指定天然記念物。
福井市浜北山町60-84
城有殿稲場城跡(MAP 20)
戦国時代の武将・本田広孝の居城と伝わる山城跡で、城有の地名の元になったといわれています。市指定史跡。
福井市城有町33-21
腰掛岩(MAP 21)
奈良時代の僧・泰澄が腰を下ろしたとされる石で、錫杖で地面を突いて湧き出たとされる池もあります。
福井市城有町35-18
お問い合わせ先
教育委員会事務局 文化財保護課
電話番号 0776-35-1015 | ファクス番号 0776-35-1017
〒918-8026 福井市渕4丁目748 【GoogleMap】
業務時間 平日8:30~17:15
ページ番号:024087