最終更新日:2025年4月1日

HPVワクチン


子宮頸がんについて

子宮頸がんは子宮の入り口部分(子宮頸部)にできる「がん」で、性的接触によって感染するヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で起こります。

HPVに感染しても多くの場合は自然に排除されますが、感染が続くと、その一部が前がん病変になり、さらにその一部ががんになります。また、HPVの感染は一生のうち、何度も起こりえます。

HPVは広くまん延しているウイルスであり、日本では年間約11,000人が子宮頸がんにかかり、それにより約2,900人が亡くなるなど、重大な疾患となっています。

子宮頸がん予防には、HPVワクチンで感染を予防し、検診でがんを早期発見・治療することが大切です。20歳以上になったら、定期的にがん検診を受けましょう。また、コンドームの適切な使用により感染のリスクを減らすことができます。

HPVワクチンについて

ワクチンの種類の概要

現在使用されているHPVワクチンには、3種類あり、2価HPVワクチン(サーバリックス®)、4価HPVワクチン(ガーダシル®)は、子宮頸がんを起こしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。また、9価HPVワクチン(シルガード®)はHPV16型と18型に加えほかの5種類のHPV感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。  

ワクチンの種類 効果

サーバリックス®(2価HPVワクチン)

HPV の16型と18型の2つの型に対して感染予防効果をもつ
ガーダシル®(4価HPVワクチン)

HPVの16型と18型に加えて尖圭コンジローマの原因となる

6型、11型に対しての2つの型に対し感染予防効果をもつ

シルガード®(9価HPVワクチン) 上記4価ワクチンの予防効果に加え、31型、 33型、
 45型、52型、58型の5つの型に対して感染予防効果をもつ

ワクチン接種後に起こりえる症状 

主なものは、接種部位の痛みや腫れ、赤みがあります。

その他、接種部位のかゆみや出血、不快感のほか、疲労感や頭痛、腹痛、筋肉や関節の痛み、じんましん、めまいなども報告されています。

まれですが、重い症状が報告されています。(アナフィラキシー、ギラン・バレー症候群という末梢神経の病気、急性散在性脳脊髄炎という脳などの神経の病気 )

定期予防接種(無料)の対象年齢

12歳となる日の属する年度の初日から16歳となる日の属する年度の末日までの間にある女子

接種回数及び間隔

 ワクチンの種類によって、接種間隔が異なります。

令和5年4月1日から、HPV9価ワクチン(シルガード)が定期予防接種に追加されました。   

HPVワクチンの接種は、原則、同じ種類のワクチンで実施します。

しかしながら、2価または4価HPVワクチンで規定の回数の一部を完了し、9価HPVワクチンで残りの回数の接種を行う交互接種についても差し支えないこととしています。

接種にあたっては医師と相談の上実施してください。

   【9価ワクチンの接種間隔】

   9価ワクチン接種間隔           

   ※1 1回目と2回目の接種は、通常5か月以上あけます。5か月未満である場合、

      3回の接種が必要になります。

   ※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、

      2回目は1回目から1か月以上(※2)、

      3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。  

     【4価ワクチン(ガーダシルⓇ)】の一般的なスケジュール】 
     4価ワクチン接種間隔
   ※2・3 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、
       2回目は1回目から 1か月以上(※2)、
       3回目は2回目から3か月以上(※3)あけます。
 
  2価ワクチン接種間隔 

   ※4・5 2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の1か月後と6か月後にできない場合

      (※4)、2回目は1回目から1か月以上(※4)、

      3回目は1回目から5か月以上2回目から2ヶ月半(※5)あけます。

                    

接種時の持ち物

・予診票
・母子健康手帳

保護者(父母又は後見人)が同伴できず、祖父母等と受診する場合又は13歳以上の方が一人で受診する場合は予診票の裏面の同意書の記入が必要です。予防接種(副反応等)についてよく理解したうえで、予診票の保護者自署欄と同意書の保護者自署欄の両方に署名をしてください。ただし、他の予防接種と同じように、ワクチン接種後に失神等の反応が現れることがあります。失神による転倒などを防ぐためにも、原則、保護者の方が付き添うようにお願いいたします。 

接種できる指定医療機関

 定期予防接種一覧のページを参照ください「指定医療機関一覧(学童期以降)」→子どもの予防接種

予防接種後の注意事項

  1. 接種後に血管迷走神経反射として失神があらわれることがあるので、接種後30分は、体重を預けられるようなところで座るなどして、なるべく立ち上がらないようにしましょう。
  2. 当日の入浴は差し支えありませんが、激しい運動は避けましょう。

HPV(子宮頸がん)ワクチンの接種期限が延長されます

接種期間:令和8年3月31日まで

 ※HPVワクチン接種期間の延長について 詳しくはこちらをご覧ください。

接種をお考えの方は必ずお読みください

下記リーフレットで確認し、受けるかどうか検討してください。

小学校6年~高校1年の女の子とその保護者の方への大切なお知らせ (厚生労働省)

平成9年度生まれ~平成19年度生まれまでの女性へ大切なお知らせ (厚生労働省)

9価のワクチンを公費で接種できるようになりました(小学校6年~高校1年) (厚生労働省)

9価のワクチンを公費で接種できるようになりました(平成9年度~平成19年度生まれ) (厚生労働省)

知ってください ヒトパピローマウイルス(HPV)と子宮頸がんのこと(国立がん研究センター)

HPVワクチンを受けたお子様と保護者の方へ(厚生労働省)

厚生労働省ホームページで、HPVワクチンに関する情報をご案内しています。

厚生労働省ホームページ(新しいウインドウが開きます)

子宮頸がん予防ワクチンに関するQ&A(厚生労働省)(新しいウインドウが開きます)

HPVワクチン相談窓口

HPVワクチンの接種にあたって、ご不明な点やお困りの点がありましたら、下記相談窓口にご相談ください。

※受付時間:月曜日から金曜日の午前9時から夕方5時まで(ただし、祝日、年末年始を除く)

接種後に、健康に異常がある場合

接種を受けた医師・かかりつけ医師にご相談ください。

不安や疑問があるとき、医療・救済などに関すること

福井県健康福祉部保健予防課 (電話番号:0776-20-0351)

学校生活に関すること

福井県教育庁保健体育課 (電話番号:0776-20-0384)

福井市教育委員会学校教育課 (電話番号:0776-20-5350)

福井市教育委員会保健給食課 (電話番号:0776-20-5755)

予防接種による健康被害救済制度の申請に関すること

福井市健康管理センター (電話番号:0776-28-1256)

HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談

厚生労働省 感染症・予防接種相談窓口 (電話番号:050-3818-2242)

福井県の協力医療機関

福井大学医学部附属病院産婦人科 (電話番号:0776-61-8392)

男性の接種について

 HPVが関係する男性の疾病として、肛門がん、中咽頭がん、性感染症の一種である尖圭コンジローマ等があります。
 日本では、令和2年12月に4価HPVワクチン(ガーダシル®)の男性(9歳以上)へのワクチン接種が承認されています。
 男性もワクチンを接種することで、HPVの感染で発症するリスクのある疾病に対して予防効果があるとともに、大切なパートナーを病気から守ることができます。
 ただし、現在、定期接種対象者は女性のみであり、男性が接種する場合は全額自己負担となります。

お問い合わせ先

こども未来部 こども家庭センター
電話番号 0776-20-5337
〒910-0853 福井市城東4丁目14-30 【GoogleMap】
業務時間 平日8時30分から17時15分

メールでのお問い合わせはこちら

ページ番号:012674