2章 中心市街地活性化の課題

最終更新日 2016年2月12日 印刷

旧中心市街地活性化基本計画

    


1章へ.「基本計画の背景と位置づけ」

2章.中心市街地活性化の課題

  1.現状及び関連計画からの課題
  2.中心市街地商業環境等実態調査からの課題

3章へ.「中心市街地の区域の設定」
4章へ.「中心市街地活性化の基本方針」
5章へ.「市街地の整備改善と商業等の活性化の一体的推進計画」
6章へ.「その他一体的に推進すべき事項」


中心市街地の活性化を図っていく上での課題は、現状調査や市民意向調査等の実態調査から以下のように整理される。

1.現状及び関連計画からの課題

立地特性について  

1.広域拠点都市としての中心性の強化が求められる

福井市は、これまで県都として高次の都市機能集積が進み、多様な都市活動が展開されてきたが、来るべき21世紀に向けて日本海国土軸の中心都市としてのさらなる都市発展が期待されており、その役割の形成に資する多様な機能の導入と、新しい広域交流の場にふさわしい受け皿づくりが求められる。

歴史特性の活用について  

2.城下町としての特徴ある歴史的特性を有効に活かしていくことが望まれる

個性的で魅力ある市街地として発展していくため、今日残されている限られた歴史的遺産を大切に保全しながら、今日的な都市活動に効果的に融合するような歴史的イメージ・アイデンテテイの確立につながるハード・ソフトの仕掛けづくりが望まれる。

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人口・コミュニティについて  

3.定住人口の回復と、まちのにぎわいや地域コミュニティを維持していくことが必要である

世帯当り人員の減少と高齢化傾向とをあわせみると、高齢者世帯が増加することが予想され、今後人口回復を図っていく上では、家族や若年単身世帯も含めて多様な階層の定住化を誘導し、バランスのとれた世代構成による定住人口の回復に努め、まちのにぎわいや地域コミュニティを維持していくことが必要である。

都市機能について  

4.卸売・小売業、飲食店やサービス業等主要機能の中心性の回復が必要である

当地区の主要な産業である卸売・小売業、飲食店やサービス業等の対全市シェアが近年減少傾向にあり、県都の都心地域としての位置づけ、商業拠点としての将来的な位置づけを踏まえれば、広域商業機能・中枢業務機能のより一層の集積・高度化が求められる。 

5.金沢や京都方面への購買流出もみられ、サービスの充実とともに、集客力の向上、商圏拡大を見据えた商業の魅力化が必要である

広域商業拠点としての性格を有している一方、金沢や京都方面への年購買層の流出もみられ、周辺の商業力が徐々に高まっている中で中心性を維持・発展していくためには、顧客ニーズを適確に捉えうる先端性を持った業種・店舗の誘致・サービス展開・商業環境整備等、商業の魅力化を図っていく必要がある。

一方、商店街においては、市内他地域にくらべて販売効率が低いことを再認識し、周辺商業に対抗しうるよう個別店舗の経営改善を行いながら商店街の協同取り組みを積極的に進めていくことが望まれる。  

6.文化・教育機能の立地を積極的に進めていくことが望まれる

集客性の強化とそれによる活性化を図るためには、商業機能のみならず文化機能や教育機能の立地も大きな効果が期待されることから、これらの機能立地を積極的に進めていくことが望まれる。

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土地利用について  

7.都市防災に向けた建物の更新、計画的な機能配置、低・未利用地の活用など、土地資源の有効活用が望まれる

木造密集地帯が形成され防災上の問題を抱えている区域においては面的・一体的な都市防災に向けた建物の更新が求められる。

福井駅周辺土地区画整理事業地区においては、大規模一体開発としてのメリットを生かして計画的な機能配置・高度利用を誘導していくことが望まれる。

また、平面駐車場も含めた低・未利用地も数多く存在しており、貴重な土地資源として有効活用が望まれる。

片町周辺においては、機能と飲食機能との調和に配慮した適切な将来像を検討していく必要がある。  

都市基盤について

8.都市景観形成上の特徴的要素の活用や、歩行者の安全・快適性の確保、気軽に休憩できる空間等の確保が望まれる

戦災復興土地区画整理事業等による基盤整備は完了しているものの、大名町交差点付近は都市景観形成上特徴的な要素となっており、今後のまちづくりを進める上で重要な検討要素となっている。

また主要道路は自動車交通中心の利用形態となっており、公共交通の走行性の確保、歩行者の安全性・快適性の確保が求められている。

また商業地内に買物客等が気軽に休憩できる空間が公・民問わず少ないため、ポケットパーク公開空地等の休憩・待ち合わせスペースを確保していくことが望まれる。

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交通体系について  

9.集客力を有する公共交通機能は、一層活用していくことが必要である

近年、環境にやさしく高齢者をはじめとした交通弱者の移動手段として、鉄道、バス等の公共交通機関の有効活用が求められている。特にいわゆる路面電車については、周辺への影響も指摘されているが、身近な移動手段として、全国的にも数が少ない貴重な資源として、活用方法について検討していく必要がある。

北陸新幹線の乗り入れにより大名町交差点から福井駅にかけての広域交通ターミナル性がより一層強化されることが予想される中、交通ターミナルに本来求められるその他の多様な機能(待ち合わせ、ショッピング、情報提供等)の充実を図っていくことが求められる。

福井駅と京福バスターミナルは、公共交通結節点として相互が近接していることが望まれるているが、周辺商業施設へのアクセス性や利用者の利便性との関係から、望ましい将来像について慎重に検討していく必要がある。

 
既存計画への留意について  

10.上位関連計画との整合を図りつつ、高い集客力と高次機能を有する中核都市の中心部としての整備推進が望まれる

福井駅周辺については、交通ネットワークの要衝であり、新幹線導入計画も検討されていることなどから、高い集客力と高次機能を有する中核都市の中心部として整備推進すべきと位置づけられ、福井市全域に関する諸計画との整合をも図りつつ、計画内容の検討を行う必要がある。

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2.中心市街地商業環境等実態調査からの課題

まちづくりのテーマについて  

1.「福井らしさ」を反映した明確な基本理念・テーマに基づいて、次代を担う若い世代のニーズに対応したまちづくりが望まれている

福井の自然、歴史、文化、産業等の「福井らしさ」を反映した明確な基本理念・テーマに基づくまちづくりが求められており、同時に年齢を問わず各世代から、次代を担う若い世代のニーズに対応したまちづくりをすべきとの意見が多くあがっている。

都市機能について  

2.市民・商業者ともに中心市街地にふさわしい施設機能の充実が望まれている

図書館や美術館等の文化施設やデパート等の客力を有する施設機能が不足しているとの認識が強く、文化・娯楽・観光といった多様な業種の集積を進めることが望まれている。

街並み形成について
 

3.テーマ性豊かな街並み、歩いて見て楽しめる街並み形成が望まれている

全体的にまとまりがなく中途半端であるとの認識が強く、業種構成や地域特性を活かしたテーマ性豊かな街並み形成や、市全体の景観ガイドラインや建築協定・まちづくり協定等による一体的な整備を図り、いて、て、しめる街並み形成への要望が強い。

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交通体系について

4.中心市街地としての全体的な交通体系の在り方が問われている

車両交通の多さから、市民・商業者共に歩行者空間の確保への要望が高い一方で、商業者からは、車社会の発展を考えると商店街への車両規制が結果的に現在の衰退傾向に拍車を掛けると懸念する声もあり、歩行者空間の整備も含めた道路体系の見直し、交通システムによる代替的な対応等、中心市街地としての全体的な交通体系の在り方が問われている。

5.駐車場・駐輪場不足の改善が望まれている

場については、市民の大半は中心部に乗入れが可能で且つ安価・便利な駐車場への要望が圧倒的に多く、一方商業者側は駐車場の拡充整備・店舗前への駐車を可能にして欲しいとの要望が高い。

場については、市民にとっては自転車は、中心市街地へのアクセス上欠くことができないが止めるところがない、商業者にとっては商店街周辺の放置自転車が増加し、商売上・景観上共に障害となるとの意見が多い。

地下駐車場と商店街に連結する地下道・地下街の建設の提案も多い。 

6.安全な歩行者空間と車社会の双方に対応した中心市街地の交通システムの確立が求められる

既存公共交通機関の時間延長や本数増大に対する要望に加え、パーク&ライド交通システム導入への要望も高く、安全な歩行者空間と車社会の双方に対応した交通システムの在り方が問われている。

路面電車の福井鉄道駅前線線については、廃止意見や保存活用意見等の多様な意見があり、移転、トランジットモール化、LRT整備等の多様な側面からの検討が求められている。

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商店街活性化について
 

7.郊外大型店にはない魅力づくりやサービス提供、専門的・個性的店舗の誘致、業種業態による明確なゾーン分け等、新たな魅力づけが求められている

消費者である市民からは郊外大型店にはない魅力づくりやサービス提供が求められており、商業者もこれを認識し専門的・個性的店舗の誘致等による新たな魅力付けが必要と認識している。

また業種や業態による明確なゾーン分けを図り、全体として多様なを持つ商業地として整備するとの提案も多い。

8.「ウィンドウショッピングが楽しめる街」としてのまちづくりが望まれている

市民・商業者双方とも、「ウィンドウショッピングが楽しめる街」としての発展方向を望んでおり、商業者・商店街としてもショーウィンドウ化、アーケードの拡充整備、モール化、ベンチの設置等は今後積極的に取り組む施策の一つとしている。またこれまであまり積極的になされてこなかったソフト事業の充実を図るとしている。市民からは、オープンスペースの確保、商店街案内等の情報発信機能の充実への要望が高くなっている。

9.中心市街地の回遊拠点となるオープンスペースの創出が必要とされている

市民・商業者ともに、休憩・憩いの場となり中心市街地の回遊拠点となるオープンスペースの創出が必要とされている。

商業者の意向によっては、集約的な土地活用によるオープンスペースの創出と後のイベント的な活用が期待される。

市民からは、比較的きな公園への要望が多く、中央公園や福井城址等の整備の提案も多い。

10.消費者ニーズへ的確に対応した商業者側のソフト戦略が求められている

市民の大半が、全体的に人通りが少なく、暗い感じがするとの認識が強く、フリーマーケットや歩行者天国、夜間のイルミネーション装飾等による全体的な賑わいづくりへの提案が数多く挙げられ、また商業者側からは、イベントや販促の推進が必要との認識が強い。

11.空き店舗の有効的な活用が望まれている

市民・商業者の双方から、空き店舗の有効活用が望まれ、オープンスペースや共同トイレとしての活用も期待される。

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個別店舗について
 

12.個店の努力と意識改革が必要である

多くの市民から、閉店時間が早い、物価が高い、接客態度が良くないとの指摘があり、市民・商業者ともに個店の努力と意識改革が必要としている。

また商業者の多くは、現在での業種・業態での継続意向があり、活性化については行政側からの資金援助等があれば積極的に取り組むともしていることからも、今後消費者ニーズに対応した商店街の在り方の改善と連携的な組織づくりが望まれる。  

福祉対策について
 

13.高齢者と若い世代が共存できる人に優しいまちづくりが望まれている

本来、中心市街地は多くの機能が集積し、交通利便性の高い地域であるとの認識から、高齢者に相応しい地域として機能すべきとの認識が強く、来る高齢社会に対応し得るまちづくりを望む意見が多い。

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定住人口確保について
 

14.定住人口の確保に向けた住宅供給が望まれている

市民・商業者とも、中心市街地の活性化には定住人口の確保が先決であるとの認識が強く、商店街への住居機能導入や高層マンションの建設、鉄道沿線の各駅における住居の拡充整備等の提案が多く出されている。

まちづくりの役割分担について
 

15.商業者と商店街及び行政の連携の在り方について改善・強化を図る必要がある

商業者側からは、行政の適切な指導と財政的支援の充実についての要望が比較的多く挙げられ、一方市民からは、商業者の一部行政頼りな態度に否定的な意見が多く挙げられており、今後行政と商業者及び商店街の連携の在り方について改善・強化を図る必要がある。

 

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