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最終更新日:2024年2月1日

高齢期に備えた住宅改修のポイント


 将来の高齢期に向けて、自宅を改修する際におさえるべきポイントがあります。これからの高齢期に備えた既存住宅の改修に関する配慮事項や住まいづくりに関する各種制度を掲載しています。

目次

高齢期の住まいの備えは早い時期に行いましょう!

住まいづくりに関する各種制度
  1. 高齢者の住まいと改修を行う時期
  2. 既存住宅の改修における配慮事項
  3. 改修ガイドライン
  4. 生活に不安を持つ高齢者の方へ
  1. 国・県、市によるリフォーム等への支援
  2. リバースモーゲージ(住宅ローンの一種)
  3. リースバック(自宅を売却して賃貸住宅として住む)

高齢期の住まいの備えは早い時期に行いましょう!

4つの住まい

  • Q1:高齢になっても又は介護が必要になっても、今の住まいに住み続けますか?それとも住み替えますか?
  1. 今の住まいに住み続けたい:高齢者の事故は住宅で多く起こります。早い段階で高齢期の住まいについて考えてみましょう! 
  2. 別のところに住み替えたい:「サービス付き高齢者向け住宅」「終身建物賃貸借事業の認可住宅」「地域優良賃貸住宅」「セーフティネット住宅」などがあります。
  • Q2:年を重ねても、このままの家で大丈夫と思いますか?
  1. 少し不安に感じてる:高齢者の事故は住宅で多く起こります。早い段階で高齢期の住まいについて考えてみましょう!
  2. もちろん、大丈夫!:高齢期の住まいについて、主に8つのポイントがあります。念のためチェックしてみましょう。

高齢者の住まいと改修を行う時期

高齢者の事故

  • 実は、高齢者の事故の約8割が住宅内で発生しており、特に「段差が危険」です
  • また、高齢者の不慮の死亡事故は、交通事故に比べて家庭内事故の方が約4倍も多く発生しています
  • 死亡事故のなかでも特に多い「溺死」は、急激な温度変化によるヒートショック等の疾患も要因です
  • 日本の住宅の約4割は「無断熱」状態です

事故発生場所

死亡事故、断熱性能

改修するなら元気なうちに、自らの判断で

 高齢期にさしかかる前の早い段階(50歳から75歳くらいの元気なうち)において、自らの判断に基づき、高齢期の住まいや住まい方を選択し、必要な場合には住まいの改修を行うことが望ましいです。 

対象として

既存住宅の改修における配慮事項

 既存住宅の改修を行う際に配慮すべき重要項目は8つあります。このうち、特に早期の改修が重要な項目が4つあります。

既存住宅の改修における配慮事項
配慮項目 改修例のイメージ 概要 期待される主な効果

1.温熱環境
【重要】

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  • 開口部など住宅の断熱性を高めるとともに、暖冷房設備を適切に設置する 
  • 居室と非居室の間で過度な温度差を生じさせない
  • 運動機能の維持と健康な期間の延伸
  • ヒートショックの防止

2.外出のしやすさ
【重要】

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  • 玄関や勝手口から道路まで安心して移動できるようにする
  • 外出や来訪のしやすい玄関とする
  • 外出や交流の促進による生活の充実と健康の増進
  • 心身機能が衰えた場合の外出、訪問の容易化
3.トイレ、浴室の利用のしやすさ
【重要】
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  • 寝室からトイレまで行きやすくする
  • トイレ、脱衣室や浴室の温熱、バリアフリー環境を確保する
  • トイレや浴室の使いやすさ
  • ヒートショックの防止
  • 虚弱化した場合の自宅で生活できる期間の延伸
4.日常生活空間の合理化
【重要】
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  • 日常的な生活空間を同じ階にまとめる
  • よく利用する空間を一体的にし、広く使えるようにする
  • 開放的で豊かな生活空間の確保
  • 運動機能の低下予防と健康な期間の延伸
  • 虚弱化した場合の自宅での生活継続の容易化
5.主要動線上のバリアフリー 改修イメージ5
  • 日常生活において家事、外出、トイレなどによく利用する動線をバリアフリー化する 
  • 転倒等の事故の防止と自立して生活できる期間の延伸
  • 歩行が不自由になった場合でも軽微な改造で対応可能
6.設備の導入、更新 改修イメージ6
  • 安全性が高く、使いやすい、メンテナンスが容易な設備の導入または更新
  • 安全性の向上 
  • 家事等の軽減と利便性の向上やランニングコストの低減
7.光、音、匂い、湿度など 改修イメージ7
  • 日照、採光、遮音、通風など適切な室内環境を確保する 
  • 健康で快適な生活環境の実現
  • 心身の感覚機能が低下した場合の生活の容易化
8.余剰空間の活用 改修イメージ8
  • 余った部屋を収納、趣味、交流などの空間として利用する
  • ライフスタイルに適した豊かな生活空間の実現
  • 孤立防止による自宅で生活できる期間の延伸

改修ガイドライン

 ガイドラインの内容、お問い合わせ先については、下記ホームページをご覧ください。

生活に不安を持つ高齢者の方へ

 市内にお住まいの高齢者世帯等を対象に、ひとり暮らし等高齢者登録をした方については、状況に応じて緊急通報装置のレンタルや見守り、日常生活の簡易なお手伝い等の福祉サービスが利用できます。

住まいづくりに関する各種制度

国・県、市によるリフォーム等への支援

 国・県や本市では、住宅の建設やリフォームに対する様々な支援制度を設けており、既存住宅を改修をする際に支援を受けることができる場合があります。詳しくは、下記ホームページをご覧ください。
 ※事業によっては募集が終了している可能性もありますので、ご注意ください。

リバースモーゲージ(住宅ローンの一種)

 リバースモーゲージとは、自宅(持ち家)に住み続けながら自宅を担保にお金を借りる仕組みで、シニア層向けのローンです。
 一般的なローンとは異なり、「リバース=逆の」「モーゲージ=住宅ローン」 の名のとおり、通常の住宅ローンとは逆に借入額は徐々に増え、借入したお金は契約者が亡くなった際に担保とした自宅を売却すること等で返済するものです。

リバースモーゲージ

利用条件

 リバースモーゲージでは、対象年齢や借入額、資金の使いみちなどの各種利用条件があります。
 リバースモーゲージの取り扱いの有無や利用条件などの詳細については、各金融機関にお問い合わせください。

特徴、注意点

リバースモーゲージの特徴、注意点
特徴 注意点
  • 自宅に住み続けながら、自宅を担保に融資を受けられる
  • 生存中は返済がない、若しくは利息のみの返済で負担が軽い
  • 「年金型」や「一括融資型」等ニーズに合った融資が受けられる
  • 三大リスク(長生きリスク、金利上昇リスク、評価額下落リスク)による担保割れの恐れがある
  • 居住できるのは契約者と配偶者のみ(子どもと同居できない)
  • 契約者の死亡時に、配偶者への契約引継ぎが必要
  • 契約内容によっては、相続人に負担が発生する可能性がある

など

 リバースモーゲージは、「自宅を担保とするローン」ですので、ご利用の際にはよく検討するようにしましょう。

リースバック(自宅を売却して賃貸住宅として住む)

 リースバックとは、住宅を売却して現金を得て、売却後は毎月賃料を支払う(売買契約した後に、賃貸借契約を結ぶ) ことで、住んでいた住宅に引き続き住むというサービスです。
リースバック
【別紙3】住宅のリースバックに関するガイドブックについて

利用条件

 リースバックでは、名義人全員の承諾や住宅ローンの完済、賃貸料の支払い能力、不動産の売りやすさなどの各種利用条件があります。
 リースバックの取り扱いの有無や利用条件などの詳細については、各宅地宅建取引業者にお問い合わせください。

特徴、注意点

リースバックの特徴、注意点
特徴 注意点
  • 住み慣れた自宅に住み続けながら一括で資金を受け取れる
  • 所有に伴う固定資産税等の負担がない(家賃に含まれる)
  • 通常の売却や融資等と比較・検討することが重要
  • 毎月の家賃等の支払いが発生する
  • 持ち家でなくなるため、自由に設備を改変・設置したり、契約内容によっては希望通りの期間住み続けたりできるとは限らない
  • 広告等で買い戻せると表示される場合もあるが、契約条件等に注意

など

 リースバックを行うと「持ち家」でなく「賃貸住宅」となります。他の手法とも比較し、その取引の内容が自分のニーズと合っているかをよく考えましょう。また、売買と賃貸借それぞれの契約内容について十分に理解し、急いで契約せず、必要に応じて家族・親族等とも相談しながら、検討を進めるようにしましょう。

リースバックに関するガイドブック

悪質なリフォーム事業者にご注意ください!!

自然災害の後は特にトラブルが急増しています。甘い言葉には気をつけましょう!
福井県でも多くのトラブル相談が寄せられています!

お問い合わせ先

建設部 住宅政策課
電話番号 0776-20-5571
〒910-8511 福井市大手3丁目10-1 市役所本館4階 【GoogleMap】
業務時間 平日8:30~17:15

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